萩市議会 > 2015-06-18 >
06月18日-04号

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  1. 萩市議会 2015-06-18
    06月18日-04号


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    平成27年 6月定例会                平成27年6月            萩市議会定例会会議録(第4号)                議事日程第4号         平成27年6月18日(木曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問────────────────────〇出席議員(25名)       1番  五十嵐 仁 美 君       2番  石 飛 孝 道 君       3番  大 久   勲 君       4番  小 池 太 一 君       5番  佐々木 公 惠 君       6番  松 浦 俊 生 君       7番  美 原 喜 大 君       8番  森 田 哲 弘 君       9番  佐々木 武 夫 君      10番  関   伸 久 君      11番  西 中   忍 君      12番  波多野   勝 君      13番  椋   晶 雄 君      14番  大 村 赳 夫 君      15番  長 岡 肇太郎 君      16番  中 野   伸 君      17番  松 尾 義 人 君      18番  守 永 忠 世 君      19番  斉 藤 眞 治 君      20番  柴 田 保 央 君      21番  西 島 孝 一 君      22番  平 田 啓 一 君      23番  宮 内 欣 二 君      25番  小 林 正 史 君      26番  横 山 秀 二 君〇欠席議員(1名)      24番  諸 岡 皓 二 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        野 村 興 兒 君 副市長       和 田 眞 教 君 教育長       中 村 哲 夫 君 総務部長      杉 山 寛 校 君 総合政策部長    田 中   裕 君 文化・スポーツ振興部長           中 野 恵 子 君 市民部長      岡 崎 君 義 君 保健福祉部長    梅 尾 一 恵 君 保健福祉部理事   宮 本 英 二 君 市民病医院事務部長 阿 武 利 明 君 農林水産部長    大 田 直 志 君 農林水産部理事   貞 光 一 成 君 商工観光部長    岡 本 達 彦 君 土木建築部長    佐々木 康 典 君 歴史まちづくり部長 植 山 幸 三 君 上下水道部長    佐 伯 康 生 君 会計管理者     田 中 隆 志 君 教育委員会事務局長 弘 中   保 君 消防本部消防長   中 原 滝 雄 君 総務部次長     柴 田 一 郎 君 管理課長      野 村 謙 司 君 財政課長      齋 藤 英 樹 君 企画政策課長    井 本 義 則 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      藤 岡 敏 彦 君 副局長       浜 村 祥 一 君 議事係長      村 本 行 繁 君 調査係長      戸 禰 憲 尚 君────────────────────     午前10時00分開会 ○議長(横山秀二君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(横山秀二君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、16番、中野議員、17番、松尾議員を指名をいたします。──────────────────── △日程第2 一般質問 ○議長(横山秀二君) 日程第2、これより一般質問を行います。 この際、会議時間についてお諮りをいたします。本日は6名の議員より一般質問が行われますが、予定いたしております本日の日程が終了するまで、あらかじめこれを延長いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、本日の会議は予定いたしております本日の日程が終了するまで延長することに決定をいたしました。 それでは、順次一般質問を行います。 議席番号23番、宮内議員宮内議員。  〔23番 宮内欣二君登壇〕 ◆23番(宮内欣二君) 日本共産党の宮内欣二です。 安倍自民党公明党政権は、戦争法案を8月までに成立させると言っています。しかし、この法案は憲法違反であるという指摘が、憲法学者の中で大勢を占めています。憲法調査会で自民党などが推薦した3人の学者が、明確に憲法違反だと指摘したことから、この法案への国民の意識が大きく変わろうとしてます。潮目が変わったと言うマスコミも出てまいりました。 アメリカの進める不正義の戦争にも、積極的に参加するための集団的自衛権行使の法案が憲法違反であるということは、全く当たり前ではないでしょうか。しかし、国民を欺くために、わかりにくい説明を繰り返す中で、国民がその本質を見抜き始めてるということではないでしょうか。 なぜ、戦争を進めたいのでしょうか。そのバックには、日米の大企業、多国籍企業がついているからです。戦争すればもうかるからです。利潤を求めて戦争をするわけです。資本主義の本質は、利潤追求が何にも増して最優先されるということであります。人々の命も、暮らしも、環境も犠牲にして、目先のもうけを優先していく。それが戦争であり、今回のその法案です。原発再稼働も、TPPも、同じ流れの中にあるわけです。 同じことは、公共事業をめぐって繰り返される汚職、腐敗、金権政治、利権あさりでも言えることではないでしょうか。企業は利潤追求のために、政治家や行政に対し、表からも裏からも、さまざまな形で働きかけ、その中では行き過ぎた行為も行われます。闇の中で行われる金品のやりとりや接待などは、なかなか表に出てまいりません。 萩市で、初めてそんな闇の中の金権腐敗、癒着が明るみになったのが、大島漁港整備工事に伴う現金授受疑惑です。ちょうど3年前の2012年の6月議会で、私と諸岡議員が、この疑惑を指摘いたしました。ところが、私はその一般質問をもとに、青木元議員から名誉棄損で損害賠償を求めて訴えられました。 この3月26日、最高裁が上告審査申し立てを不受理にして裁判が結審し、2014年8月29日の広島高等裁判所の判決が確定いたしました。損害賠償の請求は棄却され、私の全面勝利となったものであります。裁判所は、公共事業の金権腐敗は許さないという意思を示したのだと思っています。 ここでは、判決そのものよりも、そこに示された判断が大切だと思います。広島高裁は、B氏の供述内容は、具体的で詳細であり、不自然なところはなく、信用できると認められる。これが1点。2点目は、B氏とエースプラント社長の会話録音は、B氏の供述を裏づける。3点目は、新生商事が元請け、大本組・黒瀬建設JV新日鉄エンジニアリングの取引に介入していることも、B氏の供述を裏づける。新生商事が、大本組と新日鉄エンジニアリングとの取引に介入できたのは、B氏ないしA議員の、本件工事の後見があった見返りと考えることは、何ら不自然、不合理ではない。5点目は、被控訴人が、被控訴人というのは青木元議員のことですね、市議会の会期中の休会日に、わざわざ萩市から下松市に出かけながら、新生商事の当時の社長と一般的なあいさつをし、封筒に入った会社概要を持ち帰ったとすることは、極めて不自然、不合理である。そこでは、B氏の供述するように、500万円の授受があったとの可能性は否定できない。このように判断を示しました。また裁判の過程では、青木元議員自身が、業者から接待を受けていたということも、みずから供述をしております。 ここに、萩市の公共事業において、金権腐敗、癒着体質があったことが認められたわけです。この広島高等裁判所の判決を、市長はどう受けとめるのか、その見解を求めたいと思います。 公共事業への公正・公平さを確立し、金権腐敗体質、癒着体質、利権体質を一掃することは、萩市の喫緊の課題ではないかと考えますが、いかがでしょうか。 二次質問を用意しておりますので、ぜひその時間を残して答弁をしていただきたいと思います。 2問目は、萩市が今進めているジオパークの認定についての取り組みです。 萩市、阿武町から、阿東にかけて、50の単性火山が存在する活火山、阿武火山群を中心に、日本ジオパークジオパークというのは、大地の公園という意味です、この認定を受けようという取り組みが進められています。この萩市大地の公園、ジオパーク構想は、一体だれが、何のために進めるものだと市長は認識しているのかお聞かせいただきたいと思います。 来年には、日本ジオパークの認定を受ける予定ですが、その取り組みは順調に進んでいるんでしょうか。各地域での市民の取り組み、これが一番大事だと思いますが、それが進んでいるのでしょうか。ある総合事務所では、「だれがそんなことをするもんか」とうそぶいた幹部がいたという話を聞きました。世界遺産は、保存保全が大きな目的ですが、ジオパークはその上に、その財産を活用した地域振興まで含まれています。市民の主体的な動きをつくり出すことが、行政に課せられた使命です。萩市の職員も含めて、意思統一を図って、認定に向かわねばならないと思いますが、そこのところのあたりは順調に進んでいるのでしょうか。 以上、1回目の質問といたします。 ○議長(横山秀二君) 野村市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 宮内議員から、大きく2点、一つは先般の訴訟に関しますそのコメントいかん、いま一つは、ジオパークの関係、2点でございます。 最初の最高裁まで上告されました事案であります。この事案については、もう何度もこの議会でもお話が出ております。 今回の裁判の関係については、あくまでも民事上の名誉棄損にかかわります損害賠償を請求する、原告は青木元議員、そして被告は宮内議員。こういった形で、実は始められたものであります。あくまでも、これは民事上の損害賠償請求でありますから、本来この裁判の判決について、行政の長であります私からコメントというのはいかがなものか。これは差し控えさせていただきますが。 ただ、今お話がありましたように、この内容が公共工事についての疑念、こういったようなことも触れられております。私どもは、ずっと就任以来、公共工事が公正かつ公平に行われるように、全力を挙げてきたつもりであります。何度も言いますが、例えば予定価格が漏出をする、こういったことがないように、それでは予定価格を公表してしまえばいいじゃないか。予定価格などというのは、設計金額から、だれでもパソコンを使えば、ある程度のことはわかるわけであります。そういうようなことで、あえて予定価格を公表しました。これについては、国土交通省、建設省からも、異論ありということで、随分議論をしてきましたが、設計金額、この予決令違反する法令違反だと、こういうようなことも言われてきました。しかし、今全国の自治体では、多くの自治体が予定価格を公表するようになりました。こういった先駆的な役割も果たしてまいりました。 そして一つ一つ挙げれば、大変な努力をしてきたつもりであります。しかし、今回のような、疑念を抱かせるようなこの事象が起こったわけでありますから、これについては、私も何としてでもこういった疑念は払拭すべく、今から公共工事について、さらにいろんな意味で、公正かつ公平な執行に当たっていく。これについては、自信を持って今までやってきたつもりであります。これは、市の職員も議員の皆さんも、よく御存じだと思います。 萩の公共事業の執行については、大変厳しさを求められている。こういうふうに言われてきました。しかし、そういった疑念を持たれるということは、大変これは残念至極であります。これについては、今後そのようなことがないようにですね、万全を期していきたい。今までもその努力をしてきたつもりでありますが、そういうようなことで頑張ってまいります。これについては、本当に残念至極であります。 2番目のジオパークの話については、詳細、今の現状はどうなっているか、あるいはこの一部の者がというようなことも、今お話がありましたが、ジオパークそのものについては、これは今萩市が合併いたしまして、七つの地域に等しくですね、関係をする。こういうようなことも思いもあります。 あの長門峡の一連の流れ、これは、川上地域を中心にしたその周辺、あるいは須佐湾、高山、ホルンフェルス、そして龍の通った道、こういったことは、須佐・田万川方面に関係をする。そしてまた、萩、大井、そして島嶼部、福栄等々については、実はむつみもそうでありますが、この阿武萩火山帯というですね、いろんなところでこれは関係をしているわけですね。島嶼部のそれぞれの六島は、すべて実は火山である。あるいは、それぞれの鶴江台初めですね、あの台地は火山はであるというですね、こういったことは、私どもなかなか認識を持っていなかったでありますが、そういった地域の特性をしっかり、ここに住んでいる皆さんにも理解をいただき、次の世代にも語っていく。 あの隠岐の島が、世界のジオパークになっておりますが、隠岐の島にも勝るとも劣らない、このジオとしての価値、そういったものが言われております。この関係については、今どのように形で、何の目的でっていう話は、まさにおっしゃったように、将来にわたって、そういったジオが、いろんな意味で観光資源にもなる、こういった思いももちろんございますが、まずは大いにですね、市民の皆さんに理解をいただき、そしてその地学的な意味合いをしっかり学ぼう。これは、まさに隠岐の島の島民挙げての運動と、よく似ているわけであります。ぜひぜひ御理解いただきますように。 その詳しい内容については、担当部長の方からお答えをさせていただきます。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 総合政策部長。  〔総合政策部長 田中 裕君登壇〕 ◎総合政策部長(田中裕君) 日本ジオパーク認定に向けた取り組みについてのお尋ねであります。 最初に、萩市のジオパーク構想は、だれが何のために進めるのかとの御指摘であります。 世界ジオパークネットワークが、各国のジオパークが、ユネスコの支援を経て、世界ジオパークネットワークに参加するためのガイドラインと基準を設けております。具体的な運営及び地域とのかかわりでは、ジオパークとして承認を受けるには、しっかりした運営組織と、運営計画があることが必要条件です。 ジオパークの設立は、地元の強い支援を得て、地域を取り込み、ボトムアップ的なやり方で進めていくべきです。必要な財源の供与も含めて、地方行政や、地域社会の指導者から強い支持があることをアピールしてください。ジオパークは、運営を専門的に担当する有効な機構を持ち、ジオパーク全域に、持続的な地域社会や経済や文化の発展をもたらすような政策や報道を実現されるものではなくてはなりません。地元の強力な参加なしには、ジオパークという構想は成功しないのですというふうになっております。 そのため、国内のジオパークの多くでも、推進協議会については、ガイドラインに沿って、地方自治体のほか、地元の経済団体、文化団体を初めとする各種団体が参画し、地域を挙げて活動しているというスタンスを示す例が多くなっております。さらに、ガイドラインでは、経済開発、地域振興の方策として、ジオツアーが示されているため、推進協議会の構成に観光協会等、観光団体を加える例も多くなっております。 萩ジオパーク構想推進協議会の構成も、全体としてはこのような考えに従って、各種団体に参画をいただいているとともに、趣旨に賛同いただいた個人として、各地域から広く参画いただいております。具体的には、三見地区及び大井地区の郷土史研究家の皆さん、川上地域、田万川地域むつみ地域、須佐地域、旭地域及び福栄地域の萩まちじゅう博物館推進員の方々、弥富地区においては、ジオパーク的な活動に取り組んでいる皆様方、ボランティアガイドの皆さん、漁協婦人部の皆さん、ジオパーク支援員等でございます。 ジオパークの活動が、地域を挙げてのものであるという点は、御指摘のとおりであります。今後も趣旨に御賛同いただける団体、個人の方々に、萩ジオパーク構想推進協議会への参加を呼びかけてまいります。 さらに、出前講座、学校教育、市報、ホームページ、その他の機会を通じて、広く萩ジオパーク構想に係る教育普及に努めてまいります。特に、少子高齢化が進む中で、ジオパークの活動を持続可能な地域づくりにつなげていきたいと思っております。 大地の成り立ちを学び、そこでどのような歴史や文化が培われてきたことかを知ることで、新たな地域の魅力を発見することができます。ふるさとの自然を、誇りを持って、これからも大切に守っていくとともに、その魅力を、未来を担う子供たちや、他地から訪れる皆様方に伝えることで、持続可能な地域づくりにつなげる。また、自然とのかかわりを理解し、防災や減災についての意識を高める。それが萩ジオパーク構想でございます。 続きまして、日本ジオパーク認定に向けた取り組みは順調かとのお尋ねであります。 ジオパーク推進室では、平成28年度、日本ジオパーク認定を目指し、昨年より積極的に活動を展開しております。 教育普及活動につきましては、学校教育では、平成26年度から教育委員会と連携し、小学校、中学校の教職員の皆様に向けて、理科、社会科の授業や、ふるさと学習の中で、活用可能なジオサイトを紹介する資料集の作成を行っております。 また、ジオパーク推進室では、平成26年度に各地域で、出前講座、学習会等、30件以上実施いたしました。モニターツアーとしては、昨年9月に日本ジオパーク認定の審査員でもあります、元東京学芸大学教授の小泉先生も所属しておられる地学愛好者のグループを御案内し、皆様方から本当に高い評価をいただきました。また、3月には椿まつりにあわせ、期間中の日曜日に、笠山山頂展望台でガイドを行い、好評をいただいたところでございます。 平成27年度も、引き続き各地域で、出前講座、学習会等を実施することとしており、現時点で、12月までに22件を予定しておりますが、市民の皆さんのジオパーク認知度は、まだまだ十分な水準に達してないと考えております。日本ジオパーク認定への現地審査では、審査員が一般の方にジオパークを知ってますか、このジオパークの特徴は、などと問い、反応を見ることもあるそうです。初期から活動しておられるジオパークのように、市民の大多数が認知しているという状態までもっていくことは難しいでしょうが、少なくとも、萩がジオパーク認定を目指していることは、できるだけ多くの市民の方に、市民全員の皆さんに御承知いただきたい。また、観光産業など、来萩者をおもてなしする仕事に従事させている皆様方は、特に萩の大地の成り立ちを学び、萩を訪れる皆さんに、自然の魅力を自慢できるようになっていただきたいと考えております。 そのためには、より一層、教育普及活動を行う必要がありますが、来春には、日本ジオパーク認定申請を行い、夏までに書類審査、プレゼンテーション審査、現地審査を行わなければなりません。私ども行政の力のみでは、この間に行えることは限られております。ぜひ多くの市民の皆さんに、4月30日に設立した萩ジオパーク構想推進協議会に御参加いただき、地域を挙げた活動を展開したいと考えております。 宮内議員を初め、議員の皆様方にも、ぜひさまざまな機会をとらえ、萩ジオパーク構想について、情報発信に御協力いただきますと幸いでございます。 以上でございます。 ○議長(横山秀二君) 宮内議員。 ◆23番(宮内欣二君) それでは二次質問に移りたいと思います。 市長、わざわいを転じて福となすということわざがありますよね。今回、こうして疑惑が発覚した。そのことを、やっぱり、今萩市の公共事業に群がる金権腐敗、利権あさりの体質を持った、そういう勢力を徹底的に洗い出して一掃するというチャンスにかえなくちゃいけないんではないか。私はそねえ思っております。そう思って質問、3年前の質問をしたわけなんです。 今回のこの疑惑というのは、そのど真ん中にいた人が、闇の中から出てきて明らかにした疑惑です。裁判所も、今回そのB氏の話、供述は信用できると認めたわけです。いつまでもこの問題を、逃げたり隠したりしたらだめなんです。逃げずに取り組んでいくこと。それは今、市長も言われたんですけど、この問題とは言われなかったですね。だから、金権腐敗をなくすためには、この問題でしっかりとメスを入れて、明らかにしてくっていうことが大事じゃないか。 市長は、金丸信を捕まえた男だと言われております。そういう輝かしい経歴を持っておられるからこそ、私は市長に、この問題で協力して、一緒にやろうと言ってるわけなんです。実際にそのど真ん中にいた人が供述したんですから、それをしっかりと、ちゃんとまともに受けとめて、この問題の解決を図るべきじゃないかと思うんですが、いかがですか。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 裁判そのものの判事の内容は、これはあくまでも名誉棄損という損害賠償請求。したがって、今回の損害賠償請求についての当、不当についての議論が行われ、判事が行われたものであります。 したがって、その中で言われていることは、要は不法行為はあった。いや要するにその名誉棄損という事実はあったが、この名誉棄損を棄却する、要するに法理の世界では三つの要件がある。三つ目が、本当に真実だったのかどうか、あるいは真実に相当するものであるかどうかということの最後の今の理由でもって、これについては損害賠償請求には当たらない。こういうのが、判事の論理構成であります。 したがいまして、一応今、お話がありましたように、るるその現金の授受の話については、控訴人において、被控訴人が本件工事に関連して、金銭を受領したという事実を、真実と信じるについて相当の理由があったと認められる。これがポイントですな。これがあるからこそ、損害賠償請求、要するに名誉棄損の不法行為は成り立たないとこういう話であります。 したがいまして、そういったこと、だから、確実にそれが授受があったその挙証が行われているとは思わない。ただ、そういった疑念を感じて、疑念を抱かせるには十分内容がある。だからこそ、今私が言ったように、そういった疑念が起こらない、そういった今から努力をしましょう。こういう話であります。 今、地方自治体でいろんなことがありますが、少なくとも萩市の公共工事をめぐって、今話がありましたような、何か金銭、こう何かそういった腐敗がある、そういうふうなことは、広く聞いていただきますれば、そのようなことは私はないと、今まで信じておりました。 したがって、もし疑念がそういうふうにあるんであれば、今までも努力し、県内でも、あるいは全国の自治体でも、そんなことまでやるかと言われてきたんですね。そういう努力を重ねてきたつもりであります。前は天の声が出たかもしれません。天の声は出さない。よそから声が出るかもしれません。そういったことも、みんな防いできた。あらゆる意味で、担当職員、努力をしてまいりました。 最近であれば、条件付競争入札、こういったものも導入しました。いろんな形で今やっております。入札の現場では、もし仮に不当な行為、不法行為があったら、ただちに刑事告発する。そういったことを、この事務の代表から必ず言わしてるわけですね。毎回そんなことを言わしてる入札現場なんて、全国探してもありません。そういう努力を重ねてきたつもりであります。 しかし、それにもかかわらず、こういった疑念が生まれるということは、我々もやっぱり反省すべき点があるだろう。だからこそ、今いろんなことを申してるわけですね。できる限りいろんなことをやってきました。今からもやるつもりであります。 少なくとも、20年前、30年前、自治体、あるいは全国、これは大変な状況でありました。全国のレベル、今おっしゃったように、私は前の前職が、まさに税を通じてのそういった観点でやってきたつもりであります。まさにおっしゃるとおり、いろんな問題がありました。だからこそ、いろんな形でメスを入れてきたつもりであります。その当事者が、何かですね、変なことをやる。それは、まさにですね、天下の物笑いなんだ。そういうようなことは、私自身は決してない。 ただ、私自身、この市の公共工事にそのようなことが起これば、これは大問題。だからこそ、今回も非常にそういった意味では、関心を持ってきましたけれども、新しい事実の解明とか、そういったものは基本的にはないわけです。今までのここの議会で、あるいは今までの調査で行われたこと、それのいろんな解釈なり、この信用相当性、そういったものについての判断が行われた。このように思っております。 したがいまして、とにかく、疑念を持たれたということ、このこと自身は、もう判決で出ているわけでありますから、そのようなことについては、真摯に対応を考えていこう。こういうことであります。ぜひぜひ御理解をいただきますように、よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 宮内議員。 ◆23番(宮内欣二君) 裁判というのは、民事の裁判ですからそうです。判決もそうなっています。しかし、私が問題にしたいのは、だから最初に言ったように、そこに示された裁判所の判断、それが大事なんですよと言ったんです。 その裁判所の判断は、Bさんの供述は信用できると言ったんですよ。その裏づけもあるんだと。市長はここで、裏をとったのかと言われましたよね、私に。裏はあるんだということがわかったわけでしょう。裏づけがあったんですよ。裁判はそれで認めたんです、それを。その500万円の授受があったとの可能性は否定できないということになった。 裁判所は柔らかく言ってますよ。これは500万円を受け取った可能性はあると。Bさんの供述が信用できるということは、500万円を受け取ったということは、限りなく真実に近いといったことと同じじゃないですか。だから私はここで、もう1回こうやって取り上げてるんですよ。その判決の中身を、真摯に受けとめていくこと。そうしないと、またぞろ同じようなことが起こってくるんではないかと私は思っております。 市長は、2012年の6月の一般質問に答えて、次のように言われました。「私も情報を集めましたが、Bという人物がいろんないい加減な話をされているんです。」という話を聞きました。本人の意思か、あるいは圧力がかかったか、いろんな話もありました。また別のときにね、「そういった話、特にきょうのBさんという方は、いろんな意味で風評のある方でありますから。」こういうふうに言われました。また別のときに、「今まで調べた、私が風聞にいろんなことを聞いた限りでは、今おっしゃっていることが確認できなかった。金銭の授受はなかったと聞きました。もちろん、司法関係の方も含めてですね。」こういうふうに言われましたよね。 市長は、私の質問の前に、既にこうやって調べていて、このように言われたわけです。私はそのとき初めて、この疑惑について明らかにいたしました。ところが市長は、もう既に、一体だれなのか、どんなことを対象にしていたかということもわかっていたということなんでしょうか。司法関係まで調べたということですから、相当A議員やB氏についての情報が、市長のところに集まっていたんだと思えてならないんですよ。 何で私が言う前に、そんなことを知っていたのか。それがいまだに不思議でならない。それは、野村市長が既にこの疑惑のことについて知っていたということでしょう。その情報を入手していたということでしょう。だから事前に調べたんでしょう。でなきゃ調べようがないですよ。何のことかわからないのに、調べるばかはいませんから。どうですか。それは知っておられたんですか。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 何度も申し上げますが、今回の訴訟は民事のですね、名誉棄損にかかわります損害賠償。その中で、真実に相当性があると。要するに、控訴人である宮内氏が、こういう場で、あるいはブログで、いろんな場で、この原告のことをいろいろ、るる説明をされた。それが名誉棄損になるかどうか。だから、その今のいろいろな根拠となって言われていることが、実はまあそのいろんな場でおっしゃる、そういう議会の場でおっしゃる、そういったときについて、この真実に相当性あり。要するに、何度も繰り返しますが、事実を真実と信じるについて、相当の理由があった。回りくどい言い方ですね。これが事実であったとか、今おっしゃったように、真実に近いと今みずからおっしゃいましたけども、要するにその確定的なことを、実はこの判断で言ってるわけではないんですね。 だから、そういった名誉棄損として訴えられた、そのいろんな論理について、それについては真実に近いという確信があったから、いろんな形でおっしゃった。そのことについては評価をし、不法行為としての名誉棄損には当たらないという判断をしてるわけです。法理の立て方としてはそうだったんですね。 ただいろんな形で、疑念ありというわけですね。疑念ありということと、犯罪があったということとは、自ずと違うわけですね。それは法をちゃんとお勉強されました宮内さん、当然御理解いただけますね。 だから私どもは、これは大変なことだと。疑念を持たれてるんですね。私は疑念ないと思っておりました。だから、そういったようなことで、今これは少し見直して、ちゃんとやらなくちゃいけないんだ。こういうことを、今覚悟してるわけであります。そういうことを今申してるわけですね。 だからそこは、これは例えば刑事事件で、例えばあっせんだとか、あるいは請託だとか、そういった判事が行われて、それが確定した。こういったことがあれば、これは少し違うと思いますが。 とにかくそういったことについては、今ここで私がその判決の評価をする、これは大変おこがましい話でありますから、私が言ってますのは、何度も繰り返しますが、民事としての名誉棄損、そういったものについての損害賠償請求については、一つの結論が出たんでありますから、その結論については、重く受けとめる。要するに疑念があったということですから、これは大変なことであります。だから、そういったことについて、しっかり再発がないように、今から頑張っていこう。今までもやってきたつもりだ。こういうことであります。それ以上のものでも、以下のものでもありません。どうか理解をしてください。
    ○議長(横山秀二君) 宮内議員。 ◆23番(宮内欣二君) 何だかどっか、市長は逃げているような気がしてならないんですね。 この判決を真摯に受けとめるっていうことが大事だということです。確かに私も、B氏についての風評は、それ以前から聞いたことがあります。だからこそ私は、逆に疑惑の中心人物の告発だと思って、興味深く、何回も何回も繰り返して、その話を聞いたんです。当然、裏づけも裁判所で認められたように、裏づけもとったわけです。それもここに提出したわけですね。議会にも提出いたしました。ところが、市長も、議会も、その裏づけということについて認められませんでした。 市民の多くは、この姿を見て、疑惑に蓋をし、隠そうとしたと受けとめたわけです。裁判で、B氏の供述が信用できるというふうに認められたということは、私たちの指摘が全く正当であったということを認められたことだと思います。 市長や議会の姿を見ておりますと、内部告発などで、内部告発とは限りませんけれど、市民からの告発とかも含めて、不正とか腐敗、これを明らかにしたら、逆に袋叩きにされるんじゃないかというような、萩市のあしき体質が根深いんじゃないかと感じる人もいるんです。 あのときも私は、市長が「それは大変なことだ。不正、腐敗、癒着を一掃するために、ぜひ協力してくれ。」って言ってくれるかと思ったんですよ。ところが実際に逆でした。この場での、「議会での責任ある場所での発言だ。」とこう言って、私は恫喝されたような気分になりましたね。目をむいて言われましたからね。あんなに興奮された市長を見るのは初めてでした。びっくりしましたね。その姿を、やっぱり市民も見ているわけです。疑惑を正そうとした私が恫喝をされた。これを見たら、市民はもう告発なんかできないと感じたんですよ。当然、市の職員も、内部告発なんかしたらどんなことになるんかわからなと思ったんじゃないですか。私は、そういう姿を改めるべきだと思うんです。告発者を尊重するような体質。これを構築していかなければ、不正や腐敗の根絶はできません。 B氏はこんなことを言っていました。「私は、萩市をよくしようと思って、今までやってきた自分の悪いところも含めて言ったのに、思い切って言ったのに、市長にあしざまにののしられたようだ。」と。「本当なら名誉棄損で、私が市長を訴えたいぐらいだ。」こういうふうに言ったんですよ。告発者に、こんな思いをさせて、果たして萩市の市政から、不正や腐敗をなくすことができますか。どうですか市長。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 何度も申し上げますが、そのB氏についての、今判断、言いたいことは山ほどありますが、差し控えます。それは、もし名誉棄損だとおっしゃるんだったら、どうぞ名誉棄損で訴えてほしんであります。いくらでも我々は対抗します。私は対抗します。いくらでも、情報をいろんな形で開示していきたいと思います。 ただ、今何度も言いますけどね、民事の事件を、最高裁いって、そしてそこで棄却をされた。それは名誉棄損という話でありますから、名誉棄損が成立するかどうか。損害賠償が成立するかどうか。そういう話であります。 だから、先ほど来言ったように、相当の理由があった、要するに、宮内氏がその受領、金銭の受領、そういったものについて、事実を真実と信じるについて、相当の理由があった。回りくどい言い方ですね。そういうふうな形で、実は真実相当性、まさに名誉棄損の場合、必ずそういった一つのスクリーンがかかりますが、そこで不法行為が阻却された。こういう論理でありますから。 しかし、さはさりながら、相当する理由があったということは、疑念があったということは言われてるわけです。いやしくも、高裁の判断でそういうのはあるわけでありますから、それについては重く受けとめております。こういう話を言ってるわけですね。 具体的に、この議会で、あるいは今までのいろんな場で言われたことに加えて、新しい事実が、それじゃ公判の席で解明された、あるいは提供をされたかというと、必ずしもそうではないんではないかと私は思っています。ただし、それは高裁がそういうふうに判断をしたということでありますから、この真実と信じるについて相当な理由があるというふうな判断をした。これは重く受けとめたい。こういうことを言ってるわけです。 何度も繰り返しますが、そういう法理で、そういう法理の構成の中で、今回の民事裁判が決着をした。こういう話であります。ぜひぜひ、しっかり御理解をいただきますように。 私は決して、今このことを逃げているわけじゃありません。そして、それじゃ具体的に、そういったことで、いろんな疑念があって、それで具体的な、例えば公共手続きの、公共事業のいろんな手続きがゆがめられているか。これは、その問題提起があったときに、相当調べました。そういったことの事実は、我々は発見できなかった。だから、疑念を抱かれたこと、これは非常に大きい問題だ。こういうことを繰り返し申してるわけであります。よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 宮内議員。 ◆23番(宮内欣二君) 裁判の話じゃないんですよ。萩市の公共事業にかかわって、不正や腐敗を根絶するかどうかという話ですよ。告発者が、なぜ尊重されないのか。あしざまにののしられるような思いを感じたのか。そこなんですよ。ちゃんと告発した人を尊重すべきだと。そうしなければ、こんな不正や腐敗は根絶できませんよと言ったんですよ。 裁判の話じゃないですよ。裁判は、民事の裁判と言われたように、判決はそりゃそういうふうに論理立てて、組み立てられますよ。だけど、Bさんの供述は信用できると認めたんですよ。そこのところが大事じゃないですかって言うんですよ。私も、彼の話を信用したんですよ。裏づけをとって。おんなじように、裁判官も、同じものを見て、これは確かに信用できるという判断をしたんですよ。なぜそれが市長にできなかったのかというのを聞きたいんですけど、まあそりゃいいですよ。受けとめ方の違いだって言うかもしれません。だけど、公正・公平に見たら、裁判で、それはB氏の供述は信用できると認められたんです。例えどんな、いろんなこの風評とかがあったとしても、彼のその言ってる供述は、信用性は損なわれないと、裁判官は言いましたよ。書いてあります。市長もお目通しになったと思います。 そういうふうに、本当に明確に、今回のことについては、裁判官は判断を示しています。だから、そういう告発者を大事にしなさいよ。市長に言ったんです。ところが、実際には告発した者は、私も受けたように、厳しい逆の風当たりがあったわけです。圧力も加わったわけです。裁判が、その圧力の一つだと思うんです。そういうふうな状況ではいけないんじゃないか、もっと告発者を大事にすべきではないかと言っているんです。 市長が、なかなかそこのところのことで、私の言うことをまっすぐ受けとめていただけないようですから、ちょっともう一つ言います。 最近ある情報が届きました。萩市の公共事業にかかわるものであります。2012年から2014年にかけて、下水道や排水関係の計画や設計に関して、独占的に受注した企業がありました。このことは議会でも指摘したことがあります。 2012年に入札が行われた下水道実施設計業務第1工区、これを落札いたしました。その一月後に、第2工区の実施設計の入札もありました。別の業者がわずかな差で落札いたしました。1工区を請け負った業者は、第2位でした。数十万円の差で、一千四百何十万円のうちの、数十万円の差でした。ところが、その第2工区の設計も、実際にはこの業者が参入している、かかわってるんではないかという情報が私のところに届きました。これがいいことなのか、悪いことなのか、どんなことなのかというのは、私は判断つかないんですけれど、そんなことが、ただ私が思うには何かおかしいなと思いますよね。 大島漁港の疑惑にかかわる問題が、非常にこの萩市内を騒がしていた時期ですよ。これは、少々のことがあっても、権力に結びついていたら、もみ消してもらえるし、疑惑が明らかになっても、かばってもらえる。そういうことが、政治家にも、業者にも、市職員にも見えてしまったから、こんなことが起こるんではないか。そういう危惧というか、疑念というかね、そういう危惧を持ってしまいます。 実際に、職員が業者から接待を受けたときに、処分が行われました。しかし、接待した業者の名前も公表されません。職員の名前も明かされません。さらに、青木元議長が、接待の場に同席していたということも、明らかにされませんでした。 みんな、こんな萩市の姿を見てるんですよ。権力に結びついていれば、何をやっても大丈夫だ。そう思ってしまっているかもしれません。市長自身が、そうやって明らかになった問題でも隠しているような、そういう姿勢を改めることなしには、この問題が、公共事業からの不正や腐敗がなくなるっていうようなことはないんじゃないですか。なぜあのときに、市の職員を処分したときに、関連する人たちの名前まで公表して、処分せいと言ってるわけではないんですよ。公表すれば、皆さんの目にさらされますから、公表しなかった。職員は処分されましたけど、ほかにその関与した事業者とか、議員とか、名前を明らかにすれば、相当抑止力が働いただろう私は思うんですけれど、それをされなかった。そういう姿勢を改める必要があるんじゃないですか。どうですか。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 今、下水道の話は、突然のお尋ねでありますが、どういう状況かわかりません。事前にお話をいただきますれば、ちゃんと調べてお答えをいたしましたが、そういうことでできません。いいかげんなことを答弁するつもりはありません。 今、職員の非行事件。これは、当時、まさに私どもは、処分、これは地公法上、地方公務員法上の処分であります。しかし、これ自身は、一つの刑事事件でありますから、当然ながら、司法当局がいろいろ調査をされていたわけであります。したがって、我々がその内容について開示をすることは、当時としてはできないんですね。 具体的に言いますと、そこのときに、職員に饗応した人物は、まさに今信じるに足るとおっしゃってるその人物であります。その人物が、職員に金を渡した。そういうことであるから、私どもは、なかなか信用できないとこういう話を言ってきたわけです。そういう人物を、あなたは中心にして、今までずっと一連の論理を張ってこられたんですね。これはどういうことですか。 いやもう本当にですね、その当時の話をいろいろ職員から聞きました。調書もとってありますから。まあ相当なもんですね。相当な方です。それ以上は言いませんが、個人の名誉にかかわる話ですから。そういうふうないろんなことがあった。ただ、当時は警察も、検察も、そういう刑事事件として捜査をされてる。そんなことを、私ども一自治体が、ぺらぺらしゃべられますか。我々は内部の職員の処分をした。そういう話でありますから、ぜひぜひですね。 そういうことが、いろんなことが積み重なっているから、恐らく議会のいろんな皆さんも、そういう話は薄々御存じなんですね。そういう話で、この事件はずっと進展してきた。こういう話だったですね。 ぜひぜひ、そういう背景事情もですね、しっかり御理解をいただきますように、よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 宮内議員。 ◆23番(宮内欣二君) そういう背景事情があったとしても、B氏の言う供述は、信用できるということを、裁判所は認めたんですよ。ちゃんと裁判の判決に示されてるんですよ。そこがポイントなんですよ。 そう言われるように、疑惑のど真ん中にいた人物ですよ。その人が告発をしたんだから、まさにこの金権腐敗体質のど真ん中にいたその人が、この事実を明らかにしたんですよ。よそにいた人ではないんですよ。その市の職員を饗応したのはB氏だと言われたですよね。B氏だけではないですよ。ほかにも違う会社の業者の方もおられましたよ。その人が言ったんですよ。すべてこのままじゃ、萩市はよくならない。私がやってきた行き過ぎた行為も含めて明らかにするから、萩市からこんな金権腐敗体質をなくしてくれって言ったんですよ。私はもうそういうことには手を染めないと言って、この問題を明らかにしたんですよ。 まさに市長、あなたがおっしゃるとおりですよ。その金権腐敗のど真ん中にいたっていうことを、今市長認められました、まさに。その体質があったということを、あなた今認められたんですよ。自分の口で。だからなくさなきゃいけないっていうのを、私たちは今言ってるんですよ。 いつまでも、そんなことを言っとったら、やっぱり市民の皆さんは、「これはどうもまだ市長はかばっとるんじゃないかな。」って思うんですよ。そうじゃない。私はこの問題で、災いを転じて福となすというふうにさっき言ったでしょ。萩市から、金権腐敗の一掃をせんにゃいけんのですよ。そういう金権体質を、根こそぎ絶やさにゃいけないんですよ。そう思って言ってるんですよ。私は市長と喧嘩するためにここに立ってるんではありません。萩市の市政が、本当に公正・公平な、明るい市政になるために、一緒に協力してやりましょうと言ってるんですよ。全然対立した話じゃないでしょ。そのために言ってるんですよ。 まさにまさに、そのBさんというのは、そういう人だったんです。だからこそ私は、この問題は、非常に真実性があると思ったんですよ。裏づけもとって、言ったわけですよ。それを押し込めるような市長の発言は、逆に市民からは疑念を持たれますよ。そのことを冷静に考えてみてください。その上で、御答弁はいただきます。 それと、もう時間がなくなりそうですから、一気にちょっと質問をしとかんといけませんので、お答えいただけないと思いますけれど。 大島漁港工事の現金授受にかかわった業者、これを処分する考えはないかということです。例えば、エースプラントという企業は、いまだに市の発注する事業を受注してます。それから、下請負人届を出した元請けに対する処分は、どう考えているのか。虚偽ですよ、虚偽の下請負人届。材料の支給はなしというふうに出しましたからね。実は材料は支給されていたっていうのはわかったわけですから。これは処分は考えていないのかということ。 市長は、先ほどから公共事業を公平・公正にするために、たくさんの取り組みをしてきたと言われました。本当に頭が下がると思います。私も、旧須佐町の議会にいたときに、萩市はそこまでやるかと思いました。さすがだなと。さすが金丸信を捕まえた男だなと思って、評価をして、萩市がやっているんですから、須佐町もやっちゃどうですかっていう質問をしたこともあります。しかし、その取り組みをあざ笑うかのように、今回のようなことが起こったわけです。ですから、市長がもう一度見直すと言われたことについては、評価しております。できれば、一緒にそういうことを考えていきたいなと思っております。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) それぞれのレベル、段階で、いろんなことがあったのも事実であります。しかし、先ほど来、話がありますように、とにかくどんなことがあっても、市が具体的に発注し、そして入札をし、その手続きの形で、例えばそれがゆがめられた、例えば業者指定について、いろんなことがあった、こういったことの確認は、私ども一切とっておりません。 いろんなことは言われております。周辺部分で、何かそういった声が出たとの話でありますが、私ども土木及びその工事に携わるいろんな部局の職員は、これは徹底してそういった不正公正、不正が起こらない、公正・公平に仕事をしていく。これが、まさに地方公務員としての義務だと。これは、ずっと今まで言ってきたつもりでありますから、職員が直接それに加担して筋を曲げたということはないと信じてるわけであります。 ただ、今のようにですね、こういうふうな形で高裁がこういう判断をされた。これについては、いろんな気持ちもあります。意見もあります。しかし、いやしくも高裁の判断でありますから、そういうようなことで、しっかり今から対応していこう。そこは、今宮内議員がおっしゃることについては、異論があるわけではありません。今からもですね、今までと同じように、それ以上に、しっかり。 こういう一つの機会、契機にですね、皆、職員一同、もう一回原点に立ち返って頑張っていきます。 しかし、いろんな議論は、私もまだ意見があります。今の話はいろんな形で、言うに言われないような話もたくさんあるんですね。いろんな話がある。宮内議員も、ちょっといろんな方、言いたいことはありますが、まあしかし、今回の高裁の判決は、一つのけじめだろうと思いますので、どうか御理解いただきますように、よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 宮内議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。     午前10時58分休憩────────────────────     午前11時09分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号5番、佐々木公惠議員。佐々木公惠議員。  〔5番 佐々木公惠君登壇〕 ◆5番(佐々木公惠君) 公明党の佐々木公惠でございます。通告に従いまして質問をさせていただきます。 今回は、動物愛護の取り組みの中から、次の3点について質問をさせていただきます。1点目、地域猫活動の進捗状況について、2点目、行政による犬・猫譲渡会設立の推進について、3点目、観光地「萩」にドックランの設置についてです。よろしくお願いいたします。 動物は、私たちの生活をさまざまな形で豊かにしてくれ、家族の一員、さらには人生のパートナーとして、かけがえのない存在になっています。しかし、一方では動物の安易な飼育や、飼育放棄、遺棄、虐待、近隣への迷惑行為など、動物愛護管理に関する、さまざまな問題が発生しています。 山口県において、犬の登録数は、平成25年のデータでは、8万5,685頭です。人口100人当たりの登録数は6.02匹で、全国平均の5.45匹を上回り、全国11位でした。犬の登録数は、ここ数年減少傾向にありますが、その理由にはさまざまな社会背景が影響しています。 犬には、登録が義務づけられていますので、その頭数は把握できますが、猫の数に関しては、登録義務がないため、把握ができず、本当に把握しようとすると、工夫と努力が必要と思われます。 平成24年、山口県では、殺処分された犬、猫の総数が、5,290匹に上り、全国でも9番目に多いことが明らかになっています。県の平成25年度犬、猫の取引数は、犬の1,358頭に対して、猫は約2倍の2,609匹で、ほとんどの猫が所有者不明の猫、いわゆる捨て猫、野良猫です。 我が市においては、環境衛生課や、萩保健所では、動物愛護及び管理に関する法律、いわゆる動物愛護管理法が、平成24年9月に改正されたことにより、相当の事由がない場合、飼い犬、飼い猫の取引を拒否することになりました。その中で、平成25年、市が引き取った所有者不明の猫、いわゆる野良猫や捨て猫ですが、その猫が200匹、平成26年は、野良猫が195匹、飼い猫が10匹で、計205匹の引き取りをされています。また犬は、26年度、飼い犬8頭、所有者不明犬22頭の引き取りをされていますが、そのうち14頭は飼い主に戻り、1頭は譲渡されたそうです。 いずれにしましても、野良猫が多く、地域でさまざまなトラブルを起こしています。野良猫へのえさやりなど、市ではホームページ、市報、マイタウン萩、エフエムHAGIでも、随時啓発・啓蒙されていますが、担当課へ野良猫への餌づけや、飼い猫の放し飼いによる糞尿被害、また猫の鳴き声に関する内容の苦情が寄せられているとのことです。対応される担当者も、本当に苦慮されているのではないかと思います。 萩保健所から、県動物愛護センターに連れていかれたすべての犬、猫が、殺処分されるということではないようですが、殺処分ゼロに向けて、今以上の取り組みが必要と感じています。 殺処分ゼロを目指す活動の一つとして、地域猫活動があります。地域猫活動については、昨年12月定例会で、一般質問をさせていただきました。この一般質問後に、数件の問い合わせをいただき、市民の皆様の大きな関心事であると、改めて知ることができました。 地域猫活動とは、市民、飼い主、地域、行政機関が、それぞれの役割のもと、協同して猫が嫌いな人にも理解が得られるよう配慮し、飼い主のいない猫への対応が、地域の問題であるという共通認識を持って、トラブルを減らしていく方法の一つです。地域猫を飼育、管理したり、新しい飼い主を探したりする活動により、将来的に飼い主のいない猫をなくしていくことを目的としています。地域猫活動は、猫の問題でもなく、地域の環境問題でもあります。地域猫活動を推進するためには、地域の理解と協力が必要です。 市内には、個人で野良猫がふえたら、殺処分の数もふえる、動物の命を大切にしたいという思いから、10匹、多い方では20から三十数匹の捨て猫や野良猫の避妊や、去勢をしたという方がいらっしゃいます。その方は、猫が病気になれば、動物病院に連れていき、治療を受けさせ、健康管理のためにワクチン接種も受けさせていらっしゃいます。その方が負担されている金額は、私が思っている以上に、高額でびっくりいたしました。市では、そのような方とコンタクトをとり、地域猫活動推進の足がかりをつくっていただきたいと思います。 12月の一般質問で、市長は、「犬も猫も、ともに生活できる愛玩動物について、ルール化していくことが必要であろうと思う。各都市の先例も参考にしながら、地域猫について勉強させていただきたい。」との答弁をしてくださいました。あれから半年が経過いたしましたが、その後の進捗状況をお聞かせください。 次に、行政による犬・猫譲渡会設立の推進について伺います。 山口県動物愛護センターでは、動物愛護を推進し、地域の模範的飼い主として活躍する方をふやすことにより、殺処分に至る犬、猫を減少させることを目的として、犬、猫の譲渡を行っています。また、周南市、岩国市では、市主体の譲渡会を行っています。 さらに、県内には、主な民間の動物愛護集団が3団体あります。そのほか、小さな団体もあるようですが、その中の一つに、宇部市、山陽小野田市を中心に活動している、小さな非営利活動団体の担当者のお宅に伺いました。自宅には、10頭近い犬と、3匹の猫を保護されていました。譲渡会は、月2回、ホームセンターなどの駐車場の一部を借りて開催をされています。 譲渡会に、里親を見つけるために、犬猫を連れて参加する人が、大人の犬や猫は、不妊手術とワクチン接種をすること、譲渡会当日、里親が見つからない場合は、責任を持って連れてきた犬、猫をまた連れて帰ること、生後1カ月未満の犬、猫の場合は受付ができない、また里親になりたい人には、飼育をする本人が参加をすること、家族全員の同意があること、一人暮らしの方や、御高齢の方は、後見人が必要であること、終生、飼育、飼育放棄はしない、ワクチン接種、避妊手術をするなど、動物を守るための規定が定められております。 この団体のスローガンは、せっかく生まれてきたのだものね、生きていたいよねです。動物に語りかけるようなこのスローガン。本当に心に残ります。1匹でも、多くの犬、猫を救い、人間と動物が共存できる社会を目指しておられます。 譲渡会に参加するために、犬や猫を、山口市や宇部市にまで連れて行くより、地元のこの萩で譲渡会が行われたら、里親になりたい人、里親を探している人が利用しやすいのではないか。ぜひ市で立ち上げてほしいという声が上がっております。殺処分の減少を推進するため、市がリーダーシップをとっていただきたいと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。 最後に、観光地「萩」にドックランの設置について伺います。 ドックランとは、犬をリードなしで遊ばせてあげることのできる、いわば犬の公園、犬の遊び場です。飼い主と犬とのコミュニケーションの場でもあり、愛犬家の増加にともない、他市では行政も乗り出して、その整備をしようとする動きが活発化しています。 今、我が市では、多くの観光客の方々で大変ににぎわっています。うれしいことに、大河ドラマ館の入館者数が5月4日には10万人を突破しました。また、ユネスコの諮問機関ICOMOSが、萩の5資産を含む九州山口の近代化産業遺産群の世界遺産登録を勧告したこともあり、市内の観光施設の来場者が、昨年比で約200%や、250%増の入場数となっております。こうしたお客様の中には、愛犬を伴って萩に来られた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 ペットが家族の一員となり、自宅内で飼われるようになると、当然外出時も同行させたくなる。ペットを連れた人向けの専用駐車場スペースを設けている施設もふえてきているそうです。ペットと一緒に宿泊できるホテルを紹介するウェブサイトもあります。高速道路のサービスエリアでは、ドックランを設置している箇所もふえています。ドックランの広さは、120坪から1,000坪のところ。入場料は無料のところもあれば、有料のところもあります。 市内には、ドックランに適した場所が多くあると思います。愛犬とともに車で来られた方は、萩に着いたら愛犬をのびのびと走らせることができるドックランがあれば、犬にとって狭い車から解放され、ストレスの発散につながり、人も犬もゆっくりと、自然豊かな萩のすばらしさを満喫できるのではないかと思います。 また、市内の愛犬家の方々に伺ったところ、いつもリードにつないでいるので、たまには思いっ切り走らせてやりたい。萩にはドックランがないので、ドックランのある山口市や下関市に連れて行っていると話をされておりました。ドックランが、新しい憩の場、またコミュニケーションの場になるのではないでしょうか。また、観光地「萩」に、ドックランが設置されたら、観光客の層がさらに広がるのではないでしょうか。 動物愛護の視点からも、ドックランや、ペットと一緒に宿泊できるホテルの情報発信は、観光客のニーズにこたえるために、重要な情報源であり、選ばれる観光地の一つになるのではないでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。 以上で、壇上からの質問を終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 佐々木議員から、動物愛護の取り組みということで、地域猫活動、行政による譲渡会の推進、そしてドックランの設置、3点、お尋ねをいただきました。 今お話がございましたように、確か12月定例で、いろいろお尋ねをいただきまして、できる限りこういった各都市の先例も参考にしながら、例えば地域猫、こういったものも勉強していきたいと、こういうふうなことでお話をいたしました。 その後、いろいろ話を聞きますと、実はどういうふうな法制になってるかということを中心に思いますと、動物愛護及び管理に関する法律という法がございまして、この法は、実は所管は地方公共団体っていうのは、実は都道府県になります。政令指定都市、そして中核都市、中核市ですね、これはまさに、そういったことで、当事者になり得るわけでありますが。 今の動物愛護、すなわち一つは、動物虐待の禁止により、生命の尊重とか友愛及び平和の情操の涵養に資するという、そういういわゆる動物愛護の理念と、もう一つは、動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害を防止する。動物管理という、そういった二つの目的を持った法律であります。 これが、ちょっと形式張ったことを言って非常に恐縮でありますが、実は今、この県がそういうふうな形で、行政をやっているわけであります。例えば、動物愛護の推進員という、こういう制度がありまして、萩にも2人の方が県の方から委嘱を受けて、この担当になっていらっしゃいます。また、山口県動物指導員という、こういうふうな立場の方もいらっしゃいます。 要は、こういうふうな形で、県が予算を組み、人を配しですね、具体的にやっているわけでありまして、直接の、先ほどもお話がありました、例えばこの取引と言いますか、その引き受けをするかどうかという話でありますが、そういうふうな義務を課しておりますのも、都道府県、中核市、政令指定都市なんですね。萩市は対象外なんですね。そういった意味で、萩は何をやってるかというと、今県の、いうなれば総合事務所のお手伝いをしている。こういう立場にあるわけです。 このあたりが、分権してもいいんじゃないかという思いを持っておりますけれども、なかなか確かに、いろんな意味での動物を管理するっていうのは、専門性も要りますし、相当の人も、予算も要るわけであります。そういうようなことで、そのままの形になっておりますが。そういった意味で、今お話がありましように、山口とか周南とか、かなり動物愛好の皆さんが多いところ、そういうのは自発的に、いろんな市に働きかけてやられているわけであります。 こういうようなことで、前提になりますのが、要するに、行政が県を中心にして行われている。しかし、差しさわりさりながら、市民の皆さん、感心を持たれる方、非常に多いし、今現在でも、犬、猫に対する苦情とか、希望とか、いろんなものが寄せられているわけでありますから、これは避けて通るわけにいかんだろうと、こういうようなことで今頑張っているわけであります。 地域猫活動への取り組み。まさに今、お話がありましたように、何とかこの地域の猫嫌いの人にも含めてですね、協同して、新しい飼い主を見つけるとか、あるいは一代限りであっても、生を全うさせることができるように、地域の認知を得るような、そういう猫。こういった地域猫活動、こういったことも、今まさにですね、各地域でいろんな問題、引き起こしております。だから、みんな地域を挙げて、この猫を守っていくっていうか、猫のあり方、考えていこうということであります。 そういったようなことで、なかなかですね、県のそういった方針もありましょうし、その地域の問題もありましょう。ちょっとまだまだ、この緒についておりませんが、いずれにいたしましても、こういったことを、今から一つ一つやっていかなければならないと思います。 県の今の捨て猫の話とか、いろんな話。件数が非常に多いという話は、今お尋ねありましたとおりであります。先般、日刊紙に、鳥取県の西部の話が載っておりました。鳥取県などは、本当に1,000台でありますから、そういった意味では、今お話を聞いていて、かなり差があるな。こういうふうに思います。 地域猫について、今萩もそういう形で、県との共同事業で、例えば秋ごろというふうに今聞いておりますが、それを目途に、地域猫学習会の開催が、今計画をされています。もちろん、これはさっき言いましたように、県と共同でっていう話であります。地域猫の提唱者であります、黒沢さんに来ていただきまして、このお話を聞こうじゃないか。こういう話も、今提案をいただいているところであります。 できる限り、そういったようなこと、このいろんな形で、県の方も山口市でおきましては、実証事件をやってるそうであります。こういったことも、県と共同でですね、できるかできないか、そういうふうな、できるだけ先進的な取り扱い、取り組みもやっていこうと思います。 とにかく、いろんな形で今推進されておりますが、できる限り法令にしたがった形の、県とのいろんな共同事業、こういうふうな形になろうかと思います。 それぞれのところで、そういう運動のなさっていらっしゃる方もたくさんあるわけであります。さっき言いました新聞報道では、鳥取の西部で、市議会の議員の皆さんが中心になって運動を進めていらっしゃる。こういう話も聞いております。私どもも頑張りますが、またぜひいろんな意味で、情報交換をしながら、議員におかれましても協力をいただきますように、よろしくお願いいたします。 地域猫活動というのは、まさにおっしゃるとおり、一つの新しい対応の仕方でありますので、ぜひぜひ、しっかり対応考えていきたいと思います。 それから、猫譲渡会の設立を推進、こういう話であります。実は、萩市におきましても、ずっと調べましたら、昭和63年、もう相当昔でありますが、今から30年近く前でありますけれども、保健所の主催でですね、ずっと3年間、子犬の里親探しっていうことの譲渡会が実施されたという記録が、市報に残っておりました。これは、なぜ廃止になったかと言いますと、譲渡用に集めた子犬が、パルボウイルスっていう集団感染をしたためにですね、里親でお配りしたものが、次々と死亡したという、まあこういったことで中止になったということであります。3年間、続いたそうであります。 今、譲渡会実施しているのは、先ほど御指摘がありましたが、周南市、岩国市の二つであります。下関は、これは下関自身が中核市でありますから、直接当事者になる。いろんな意味で権限も、予算もですね、そういったようなことで、下関は独自でそういったことができるようになる。 いずれも、なんかワンワン銀行っていうふうな形になっておりまして、対象が生後3カ月以内の子犬。こういうふうになっております。このような、犬は意外と引き取り手も多いわけでありまして、こういったワンワン銀行のような形で手当てがされておりますけれども、萩市もかつてですね、30年近く前にそういうふうなことをやっておりますが、猫の方はなかなか難しいようであります。なかなか引き取り手がない。こういったようなこともあるようであります。 なかなか、この譲渡会、猫についてっていうのは、余り成功した例は少ないようであります。しかし本当は、一番数が多くなるのは猫でありますから、そういった意味で、こういうふうなことも、何かこう。実は任意ではやられておりますけれども、なかなか難しい面もあるようであります。せめて、そういうふうな繁殖を防止する観点で、手当てができれば、こういうような話であります。 もろもろ、動物愛護という観点から、法律もいろんな形で規定をしているわけでありますので、できる限り対応ができるようにと思っています。半年前に御指摘ましたが、まだ具体的な緒についたことはございません。なお引き続き、課題として頑張っていきたいと思います。 それから、次にドックランの話であります。これは今、前々から萩市の大きな課題でありまして、いろんな方からドックランがない、ドックランがない、菊ヶ浜で犬が走っているけれども危なくてしょうがいないとかですね、いろんな苦情めいた話がたくさんあるわけでありますが。何とか今、陶芸の村公園、あそこに緑地の予定がありますので、その緑地の活用ができないだろうかということで、先進的なドックランの都市を見て、可能かどうか、早急にですね、今検討しようということになっております。また、御賛同いただきますように、ぜひよろしくお願いします。 なかなかでありますが、要はあと管理運営のノウハウが要りますので、そういったようなことも含めて、早急に学んでいこう。こういうふうなことで考えておりますので、ぜひぜひ御理解をいただきますように、よろしくお願いをいたします。 今御紹介ありましたように、県内におきましても、下関はそういうようなことで、法の適用市ですが、2カ所、山口も4カ所、周南2カ所、岩国1カ所、周防大島1カ所、こういうようなことが、ウェブ上、ちゃんと確認できるわけであります。ウェブ上確認ができるということは、相当皆さん宣伝をされてる。宣伝をすれば来る人がいる。今御指摘のとおりでありますので、しっかりこの内容を検討し、できるだけ早く実現できますように、今準備をさせていただきたいと思います。 もう一つ、ドックランとともにですね、実はよく声を聞きますのは、ペットが泊まれることができるホテル。実は、今まで萩では割と有名だった萩の家さんが、民宿を閉じられましたので、泊るとこがないという声がずっと寄せられていましたが、よくよく調べてみますと、かなり小規模ではございますが、あるいは小型犬とか条件がついておりますが、市内でもペット同伴可能というところがありました。そういったことも、今観光協会の方で、そういうふうな表示ができるように。盲導犬の方はですね、かなりもうこれは一般的になっておりますので、大型な普通の旅館ホテル、こういったところにも、かなり今、盲導犬の宿泊は可能になっております。 しかし、ペット同伴のものは、今まで非常に少なかったものでありますから、もう萩の屋さんでなくなったと思っておりましたが、調べてみますと、今この常時やってらっしゃるところは2軒、条件つきのところが3軒、この程度はありますので、こういったものがちゃんと情報伝達ができるように、しっかり考えていこうと思います。盲導犬は、今一般の旅館ホテルで9軒、それから条件つき2軒、こういうようなことで、今聞いております。 こういったことも、今回のこういうふうな御指摘がなければ、ちょっと調査することもなかったんでありますが、こういうふうなことも今、観光の情報として、しっかり情報提供していく必要があるだろう。こういうふうに思っているところであります。 もろもろ、課題ございますが、やはり今ペット、犬、猫、こういったものは、お一人でお住まいの方にとってみれば、人生のパートナーっていうことも言われております。いろんな意味でこういうふうな、犬猫を初めとしますペットの行政。本来は、このあたりはもう分権してもらって萩市ですべてやれるように、こういうふうなことができれば一番いいんでありましょうが、なかなかそうもまいりません。県と協力しながら、しっかり対応考えていきたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 佐々木公惠議員。 ◆5番(佐々木公惠君) 御答弁、ありがとうございました。 ドックランのことですけども、今陶芸の村の緑地公園の方で検討しているというお答えをいただきまして、大変うれしく思っております。よろしくお願いしたいと思います。 山口県動物愛護管理推進計画っていうのが出されております。平成26年3月に出されているんですが、この計画は、人と動物の調和のとれた快適な暮らしづくりの推進に向けた取り組みを重点的に実施するというふうにうたわれておりました。その計画期間は、平成26年4月1日から平成36年3月31日の10年間となっております。 この計画には、犬や猫の取引数、殺処分数などの目標数値が設定されております。平成35年度の主な目標値ですが、犬の取引数は50%削減の200頭以下、猫の取引数は70%削減の1,200匹以下、犬の殺処分数は50%削減の700頭以下、猫の殺処分数は70%削減の1,200匹以下。また犬猫の所有者明示の実施率、平成24年度では35.6%が、所有者がきちんと明示してあるようですが、それを平成35年には50%以上に挙げていこうという数値が、目標数値が出されております。 県の方で、市は共同してやっていくっていうことなんですが、県の目標にそって、この市では、各市でいろいろな目標値が設定されて、取り組みをされているのではないかと思います。萩市でも、この目標値がもし決まっているようでしたら教えてください。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 今お話がございました、動物愛護管理推進計画、これは法そのものが根拠になってるものが、先ほど来申しておりますように、この愛護法であります。ここでは、実は私ども萩市が主体として成り得ませんので、そういったものはつくっていないわけでありますが、もちろんこの10年計画の県の計画の中に、当然萩市も入るわけでありますから、今お話がありましたように、今引き取り数とか、殺処分数、そういったものについては、制限をしていく、削減をしていくという、こういうふうな計画の中には、当然萩市もそういう努力義務が出てくるわけであります。 最近のちょっと数字をですね、今担当の方拾ってくれまして、平成21年から平成26年ということでありますから、その間で、犬については80%、この引き取り数でありますが、猫については37%の減少になってるそうであります。したがって、そこそこ、この萩の場合も、いろんな方々の御努力が実を結びつつあるというふうに評価をしております。ただこれは、把握されてないものがたくさんあるということにもならないようにですね、しっかりこの引き取り件数や、殺処分件数、こういったものが減ってきますように。 先ほど、鳥取の話をしましたが、鳥取は母体が小さいんでありますが、かなり実は減少しているようであります。そういう努力をされてるところもございますので、とにかく殺処分になるようなことはないようにですね、何とか努力をしていこうと思います。 やはりこれは、私どもが声高に言うよりも、まさに市民の皆さんの御理解と、協力がなければ、これはとてもやっていけるものではありません。いろんな意味で、犬、猫の問題、先ほど来申しておりますように、しっかり対応していきたいと思います。 以上です。 ○議長(横山秀二君) 佐々木公惠議員。 ◆5番(佐々木公惠君) 今年の6月3日付の新聞に、熊本市の動物愛護センターのことが載っておりました。2014年度、殺処分ゼロ達成という字が踊っておりました。この活動を開始したのは、熊本市では2002年から活動を開始して、10年以上経過をして、殺処分がゼロになったということです。 同センターの職員が、殺処分をするそのガスのスイッチを入れるときですね、猫のこの爪を立てる音とかですね、そういうのを聞いて、「このままでいいのか」、「何とかして生かす道はないのか」ということから、殺処分ゼロに向けてやっていこうっていう活動が進んでいったそうです。 また、違う新聞では、殺処分寸前だった捨て犬が、災害救助犬として、昨年夏の広島の土砂災害、またことし4月のネパールの大地震でも、行方不明者を救うための活動をしたというふうな新聞記事も目にしました。本当に今市でも、市長が言われたように、殺処分の減少に向けて、本当具体的に数を出してですね、取り組んでいかなくてはいけないのではないかなと思っております。 私自身もできることは一生懸命やっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 今熊本の事例を述べられました。熊本はまさに、中核市でありますから、そういったものが義務づけられているわけであります。県もそういう政令指定都市も、あるいは中核市も、そういうふうな今申しました法の適用直接になるわけでありまして、そういった中で、私どもは今、どちらかと言いますと、県の出先機関と協力をしてやっていく。しかし、こういう計画をつくることができないわけではないわけであります。何とか、今数値目標は定めておりませんが、できる限り、殺処分は、本当はないに越したことはない。そういった思いを持って、努力をしていきたいと思います。 とにかく、この担当者、これは法の直接の何ではありませんが、先ほど来申しておりますように、県の委嘱のですね、職員、あるいは関係者もいらっしゃるわけであります。そういった方々は、ちゃんと知事からの任命をされた、そういうふうな立場でありますから、そういった方々とも連携をしながら、しっかりやっていこうと思います。 譲渡会、そういったものができるかどうか。そこから始まると思いますが、どうかまたよろしく御協力をいただきますようにお願いします。 ○議長(横山秀二君) 佐々木公惠議員の質問は終わりました。 この辺で午前中の会議を終わり、午後1時から会議を開きますので、定刻までに御参集願います。 それでは休憩いたします。     午前11時45分休憩────────────────────     午後 1時00分再開 ○議長(横山秀二君) 午前中の会議に引き続き午後の会議を開きます。一般質問を続行いたします。 続いて議席番号11番、西中議員。11番、西中議員。  〔11番 西中 忍君登壇〕 ◆11番(西中忍君) 過疎問題を考える会の西中忍です。さて、今回の一般質問ですが、一つ目には、これまでも具体的な提案を含め何度も質問を行ってきた人口減少問題について、今回は少子化問題の対策という観点からこれまで市が行ってきた施策の効果や今後の取り組みについて。そしてもう一つは陶芸の村公園に整備されたグラウンドゴルフ場の整備に当たり、どのような想定を行っていたのかということ。二つの項目について市長の所見などをお尋ねしたいと思います。 それでは早速ですが通告に従い質問に入りたいと思います。 まず一つ目、人口減少問題について質問いたします。この人口減少問題は個人的にも、そして会派としても萩市の最大の課題と捉え、これまでさまざまな視点から質問を行ってきましたが、今回はこの人口減少問題を急速に進んでいる少子化の現状認識と、今後の対策という観点から議論できたらと思います。 さて私は今回質問を行うに当たり、これまでの人口減少問題に関する質問や答弁について会議録を読み少し振り返ってみましたが、私はこれまで行ってきた質問で行政のトップである市長の人口減少問題解決に向けた強い意気込みを市民に対して発信するように求めたり、子育て支援の観点から問題を抱えている子どもが増加しているという現状を踏まえ、すべての子どもを一元的に対応できる新たな組織の創設や、人口減少問題に対応する対策プランを作り、そのプランに基づき部署を超えた横断的な取り組みを行ってはどうかというような提案を行っています。また、他自治体の先進的な取り組みを基にした具体的な施策の提案も行ってきました。 このようにさまざまな切り口で質問を行ってきましたので、市長からも多くの答弁をいただいています。たとえば平成26年6月議会で、当時日本創成会議が発表した将来推計に対する感想や、今後の取り組みについて行った質問に対する市長の答弁を見ると、昭和10年と平成17年の人口を比較し、旧萩市では流入人口と流出人口が相殺され変化していないが、旧町村部では2万人も減少しているとの現状分析を示し、全国的にもそうだが、条件不利地から人口が流出していくという認識を示されると同時に、人口減少問題に対する施策はカンフル剤のようなものではなく、中長期でしっかりと考えたものをやっていかなければならないという考え方を示されています。 これ以外の答弁では危機的状況にある農業をはじめとする一次産業の担い手を確保することで、人口減少問題の対策にするという施策や、結婚相談所の開設、子育て支援策についてもいろいろと行っているという、市が現状で行っている施策の説明等を行っておられます。 確かに萩市では人口減少問題を最大の課題と捉え、問題解決のため乳幼児の医療費免除や保育料の減免などさまざまな事業を行っています。しかし人口の減少がとまらず毎年1,000人近くが減少し続けているというのが状況です。この人口減少のスピードを上回って進んでいるのが出生率の減少です。 さて、萩市の出生数は現在年間250人程度と言われていますが、平成25年に行われた成人式の該当者が約600人だったことからこの該当者が生まれた平成4年度の出生数は600人程度だったと言えるのではないかと思います。つまり市長が合併前の萩市長に初当選された頃から、現在に至る二十数年間の間に萩市の出生数は4割程度までに減少していることになります。私はこの出生数の急激な減少の原因には、晩婚化など複数の要因が挙げられると思いますが、大きな原因の一つは子どもを産み育てる若年世代数の減少や、子育て中の世代が安心して子どもを生み育てることができると感じてもらえる環境作りが十分ではないことなどが挙げられるのではないかと思っています。 先ほど申し上げたとおり、市長は中長期でしっかりとした考えを持って人口減少問題に対応して来られたと思います。そこでこれまで行ってきた施策で若年世代や子どもの数がどの程度増加しているのか、その実績についてお尋ねをいたします。また、このように急速に進んでいる少子化の現状について、どのような認識を持っておられるのか市長の所見をお尋ねいたします。 私はこの少子化問題の対策は第一に子どもを産み育てる世代を確保することだと思っています。そのためには市長が否定的な認識を示しているカンフル剤的施策も必要ではないかと思っていますが、萩市の現状を踏まえ今後どのような施策を行う必要があると考えているのかあわせてお尋ねをいたします。 次に市が整備したグラウンドゴルフ場についてお尋ねしますが、この件は15日に斉藤議員が施設整備等の質問を行っていますので、通告にあるその部分を省略し、できるだけ重複しないように質問したいと思います。 そこで最初にグラウンドゴルフに関する萩市の現状を少し確認してみたいと思います。 まず競技人口ですが、年々増加しているようで市内各所で楽しそうに練習している方々をよく見かけるようになりました。そしてこの方々の多くは高齢者ではないかと思います。次にこのグラウンドゴルフを楽しんでいる方々が、練習以外のプレーをどこで行っているかということです。棚田コースが整備される以前、市内ではウェルネスパークの多目的広場など、市外では益田市の匹見町にあるコースなどを利用していたようです。しかし専用コースである棚田コースが整備され、日本グラウンドゴルフ協会認定コースになったり、新しく陶芸・展望コースが整備されてもこの傾向に変化はないようで、現在でも匹見町のコースを利用してグラウンドゴルフを楽しんでいるというお話をお聞きしますし、ウェルネスパークの多目的広場を利用している方々の数も変化していないようです。 それではなぜ事前準備がいらない専用コースが市内にあるのにもかかわらず別の場所を選ぶのでしょう。私は市が整備した棚田コース、陶芸・展望コース共に市街地が一望できる素晴らしい眺望が魅力のコースだと思っていました。しかし実際にグラウンドゴルフをされる方々から、コースは楽しくプレーができるかどうかということが重要で、眺望がよいということは基本的には関係ないのだというようなお話をお聞きしました。 つまり多くが高齢者であるグラウンドゴルフを楽しむ皆さんは、楽しくプレーができるグラウンドゴルフを望んでいるということです。しかし市が整備したグラウンドゴルフ場は整備した場所の関係もありますが、みなさんが重要な要件として挙げている楽しくプレーができるコースになっていないということで利用しにくいのではないかと思っています。 そこで基本的なことですが、このグラウンドゴルフ場を整備するに当たり、主にどのような年齢層が利用すると想定されていたのかお尋ねいたします。また、先ほど申し上げたとおり市内の皆さんが島根県まで行ってプレーを楽しんでいるということから、私はこのグラウンドゴルフ場でも市民が楽しむことはもちろんのことですが、大会等を開催し、市外、県外の皆様にも楽しんでもらえるようなコースを整備しなければいけないと考えていましたが、市としてこのグラウンドゴルフ場を整備するに当たりどのような利用を想定していたのかあわせてお尋ねをいたします。さらに今後どのような方法で利用促進を図っていくのかということについてもお尋ねをし、第一質問を終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 西中議員から大きく2つ。一つは今、地方創生の戦略においても一番大きな課題になっています人口問題について今までの減少のいろんな実態とか、あるいは今まで施策をとってきたそういったものの効果とかもろもろのことについてお尋ねをいただきました。いま一つはグラウンドゴルフであります。陶芸の村のコースについてお尋ねをいただきました。順次お答えをいたします。 最初の人口減少の問題の対応ということであります。今るるいろんな過去の経緯も含めてお話をいたさきましたが、とにかく今まで萩市の施策いろんな形で議論をいただきましたが、とにかく人口がどう減少することを防ぐか、これが最大の課題であったように思います。あらゆることは最終的には人口に結びついていくわけであります。とにかく今御指摘がございましたように、平成26年度のオギャーと生まれる子どもの数がとうとう240人になりました。240人と言いますのはちょうど昭和30年、昭和の大合併と言われました昭和の30年がもし今、合併をもうし終えたということで7つの地域ベースでもう一度再計算いたしますと約2,000人弱、1,900人。まあ2,000人としましても、結局26年、今、平成26年でありますからこれは昭和ベースで直しますとまさに89年。したがってこの50年、59年ということでありますから、半世紀たちますとどういう姿になっているか、約2,000人の者が240人。とにかく十分の一とは言いませんけれどもそれに近い大変な減少なのです。これを今から将来も同じような形で繰り返すと、本当に消滅の可能性自治体になってしまうわけであります。 特にこの240人、最近300人を割ってからのテンポというのは非常に早くなってきておりますので、これはもう一度このいろいろな施策の体系を見直さなければならない。こういうふうに思ってやれることは急いでやろう。とにかく今ちょうどおりしも地方の再生、この創生の戦略を今から作らなければいけない、こういった時でありますからかなり大胆にこの方策をとらざるを得ないわけであります。そのどうしてこうなのか。日本全体の今から人口がずっと減っていく。ちょうど戦後日本の人口がピークにこうなっていくわけであります。かつて江戸時代は数千万、こういうふうに言われていました。そういったものの水準から言いますと、確かにこのかなり人口は過多になってきた。しかしやはりこの経済、あらゆる面を考えてみますと人口規模が減少していくということはこのあらゆる面におきまして負の効果をもたらしてくる。いわゆるその量というものを一つのベースにずっと経済成長や経済議論が行われているわけであります。あらゆるものが右肩上がりの時代から右肩下がりの時代になってくる。これは経済的には非常にマイナスの効果になっていく。こういったことを非常に経済界も、そしてまたいろんな分野でも恐れているわけであります。これがどんどんマイナスになっていく。生産もあらゆる需要もあらゆるものがマイナスになっていく。これは本当に耐えられるのかとこういう話でございます。 しかし日本世界の経済というか世界の動静は世界人口は爆発的に今ふえていこうとしているわけでありますから、そういった中で一方人口がどんどん減少していく。国力がマイナスになっていく。こういったことをどう考えていくのか今そういった計数を見ながら国の方もかなり慌てて今いろんな意味で調整を始めているわけであります。そして、国全体ではまだまだ縮減率は少ないのでありますが、東京等都市部に集中していく人口とどんどん流出していく地方、これの比があまりにも大きいものでありますから、その緩和策がとれないかというのが今回の一番の地方創生の課題であるわけであります。そういう観点から今、西中議員がるる今までの話を含めてお尋ねをいただきました。 今までやってきた施策がどのような効果があったか。これもなかなか個々に検証し、いやこういう施策をしたから子どもが何人ふえたとこういうのはなかなか難しいわけであります。若い人が具体的に例えば新規就農者の対策がありました。これで新規就農者が何人、あるいは何組ふえた。こういったことはわかるわけでありますが、そこで子どもの増加とどういうふうに結びつくか、そこまでは詳しくは検証しておりません。 今まで例えば一次産業対策だけをとりましても例えばふるさと萩回帰応援事業、これはいわゆる新規就農者、一般はこの地元の農業の後継者に対しては支援策としてとられておりませんでしたが、この農業、相続権を持つ萩市の出身の農業、この従事希望者、こういった者にも支援をしようとこういったことでありました。新規就農者の一般的な総合支援事業、これもかなり繰り返してきましたし、現時点におきましても県内ではおそらく最高の金額を出しています。そういうふうな新規就農者の関係、これは同じようにフィッシャーマンと言いますか、新規就漁者の関係もいろいろ支援をしてきたところでございます。 いろんな意味でそういう新規に第一次産業に就農、就漁される方に対してはそういう支援をしてきました。かなり財政負担もあったわけでありますが、そういうふうなことから始まりまして、例えば同じ農業でも畜産の、萩牧場の誘致、これは1,700頭というのでありますが、従事者の数はわずか6名でありますけれども、しかし若い職員が一生懸命今働いてくれてます。SEガーデン、これはパソコンの世界でありますが、そういったものからトーフレ、こういった企業誘致もしてきております。トーフレについては今からもまだ増設がございますので、かなりこの家族を含めて人口増になっていくだろう。こういうふうなこともあります。 とにかく萩の木になるモノづくり協議会、新規に萩のいろんな雇用創出を目指しまして、特産品の開発、あるいはいろんなこと。これは国から10分の10で相当のお金をいただきました。そういう研修とかいろんなものをやってまいりました。これはいずれ相当タイムラグがありますけれどもいろんな効果をもたらすものだ。このように思っております。 それから起業家の支援、本当にわずかでありますが、若い皆さんが、若いというふうに限定はしておりませんけれども、新たに業を起こすときにはこれはまさに議会からの御提案でございます。背中をパンと押すような形で、本当にわずかな金額でありますが、起業の一つのきっかけになるようなそういうふうな支援もしているところであります。 今一番大きいそういった経済的な関係は大河ドラマ花燃ゆであると思います。これもいろんな経済効果の作り方はいろいろありますが、とにかくこれだけの今観光客が萩に来てくれようとしています。なかなか旅館、ホテルの予約ができにくくなった。こういった不満の声もありますが、とにかくこれだけ今観光が脚光を浴びる。こういったことはおそらく何度も言いますが、新幹線が博多まで行った昭和50年以来のことではないかとこういうふうに言われています。世界遺産登録も間もなくこのスケジュールにのっています。いろんな形で今観光についての強化策といったことにも結び付いておりますように、いろいろ努力をしているところであります。 少子化対策の結婚対策とか子育て支援、いろんなことは今までも何度も申したとおりでありまして、とにかく今回は27年度予算でこの小学校の今までは未就学児童だけでありましたが、小学校を卒業するまでの医療費は市が責任をもってやろう。もちろんこれはいろんな意味で所得の制限を設けておりますが、そういうふうな形のことも、財政負担かなりかかりますが市を挙げてやろう。こういうふうな判断をしているところであります。 保育料の関係も今回いろんな保育制度が見直しがありましたが、これに乗りましていろんな形で負担軽減、特に今まで2子同時入所については無料、こういったことでやっておりましたが、3子についても同じような手当てをしていく。これは支援の仕方のやり方が給付になりますが、そういうふうな形で今手当てをしているわけであります。考えられることは財政的にぎりぎりまでやっていこう。こういうことであります。 それぞれこの空き家住宅の空家バンク制度、約5,000軒あるという萩市の空家の対策、これを何とか急ごう。少しでもこの空き家が有効に活用できるように、そしてそれが新しく萩に居住したいと方々にとって一つの新しい手法になるように、こういったことで今努力をしているところであります。どうかどうかいろんな形で計数、軽量評価がなかなかできない分野もあります。今西中議員御指摘がありました今までの総括と言いますか、実績についてという話と、それから市の少子化の現状についてどのような認識を持っているか非常に危機感を持って今考えています。 そして先ほどおっしゃったようにこのカンフル的なその時々の施策、例えば子どもが一人生まれたらいくら出すとか結婚したらいくら出す。こういった形のことももちろん有効だと思います。これはカンフル剤と思っていますが、例えば阿武町がそういうふうな形でポンとやられる。そしたらそこには確かにふえていく。しかしそれは萩からこの須佐から行かれる方もありますし大井から行かれる方もある。そういった中での取り合いだ。基本的な問題ではない。 我々は今中長期の観点から何をやるべきか、これは萩が今こういう形で経済がかなり落ち込んできた。特に日本海側の諸都市が大変経済状況が地場産業含めて苦しくなっているのはまさに交通基盤を失ったからであります。かつて鉄路を持っておってこれが貨物列車も特急も急行もあらゆるものがあった。今は通学列車しかない。こういったようなことが一体本当に都市として今からずっと存続できるのかといった危惧を持っているわけであります。したがいましてその代替として何とかして東西の自動車道、南北の自動車道、絵堂までは完成しました。これを何とか明木まで急ごう、これは全市民のみなさんの理解をいただいて、市の最大の交通基盤の整備運動、こういた形で結び付けていかない限り、なかなか県の財政事務厳しい、しかしもう山陽側はもう道路の問題はほとんど終わっているわけですから残る山陰側、日本海側を急いでやらなくてはいけない。 もうすでに関議員からも同じような御質問をいただきました。今やもう新幹線の要求の時代になった。あるいはそういった新しい交通手段の要求がいろいろ出ておりますが、萩はまだ山陰自動車道の要するに高速道の運動をまだやっているわけであります。そういうふうなことも急いでいかなければいけない。誰かが何かをやってくれるというのが萩の伝統的な風潮でありますが、自分たちの力でやらない限りはこういったものは確保できない。こういったことをぜひ御理解をいただきますようによろしくお願いいたします。 要するにカンフル剤行うことも可能であればいくらでもやっていきたい。今回の要するに小学生卒業するまでの医療費を持つというのはややそういった観点もございます。ぜひぜひいろんなことで今からふるさと創生に関します今の戦略、地方版の戦略を今急いで用意をしようとしておりますので、ぜひぜひいろんな意味でまた御協力をいただきますようによろしくお願いいたします。 2番目に大きくグラウンドゴルフの話がありました。グラウンドゴルフの世代がどうかとこう言われると大体退職をされた方々あたりを想定しているわけでありまして、時々お子さんが紛れてプレーされていることもあります。 なぜグラウンドゴルフという話がまさにこの議会で市議会で陶芸の村公園というものを、これを何とか高齢者のためのグラウンドゴルフにできないか。こういったことを御提言いただきました。そういうふうなところから始まったわけであります。ぜひぜひ斉藤議員からもいろいろ御質問いただきましたが、いろいろ二転三転しましたけれどもそもそも棚田だったのです。あそこは。棚田でありまして、棚田コース、これは言うなればややトリッキーかもしれませんが普通のゴルフでも山岳コースというのはあるのですね。フラットなところもある。しかしいろんな棚田で眺望しながらあまりゴルフをする人はそんな風景なんて見る人はいないと、こういうふうに先ほど言われましたが、そうでもなくて今現にいろんなホテルとエイジェントが組んで、よそから今あそこでグラウンドゴルフをされる。そういったケースの時にはやはり眺望に驚嘆されます。こんなに良く萩のまちが見えるところがあるのかとこういう話でありまして。そういうふうなこと。そして棚田から年齢的には大変だとこういう意見もありますけれども、今回例えば御嶽山が噴火して御嶽山に登山した人たちの年齢を見てください。大体60歳以上です。今山に登られる方70歳代の方たくさんいらっしゃいます。そういうふうなことから言えば健脚な方たくさんいらっしゃるわけですから、フラットでグラウンドゴルフをやりたいという方はそれでもいいし、そして棚田コース、若干トリッキーかもしれませんがそこでまた実力を発揮される方があってもいい。いろいろものの見方がさまざまであろうと思います。 このグラウンドゴルフの関係はいろいろ市議会の一般質問、あるいはいろんな懇談の場、いろんな形で御議論いただきました。そういったことでやはり高齢者にとってやはり外でしっかり元気に動いていただく。要するに健康長寿をどう守るかという議論からスタートした話でありますから、そういった少し歩いていただいて、少し上り坂もある、下り坂もある。アップアンドダウンもあるかもしれない。そこで大いに体を鍛えていただく場であればということも議論の中では確か出ていたように思います。 いろいろそういうふうなことで今後の利用についてはぜひまたいろんな形で御意見を賜りたいと思います。斉藤議員からもいろいろ御指摘をいただきました。ベンチとかトイレ、このあたりはできる限りですねコストベネフィットあります。まあ今トイレが2つあってあれだけの穴数と言いますか便器数があるわけでありますからこれにまたという話がありますが、できる限り議員からも御指摘をいただきました。そういうふうなことで今御要望にあうような形で今用意をしよう。こういう考え方であります。 ベンチあたりは眺望もいいし、ここで置くという話はわかるわけであります。今でも相当用意をしておりますが、それに付け加えて何かさらに数をふやしていこう。こういうことであります。 いずれにしても萩市にとってはあの陶芸の村の眺望、緑地は一つの大きな財産であります。将来おそらく何かに使える。だから今はああいう形でいろいろ規制をかけています。この建物の関係も非常に厳しい規制になっていますが、将来例えば田床山を頂点とする一大一つの何と言いますか眺望関係、維新の里が眺望できる一つの場、そういった時にこういった緑地としてずっと残しうるということ。その時はまた萩市議会挙げて議論をいただいてしっかり利用を考えていただく。こういったことだろうと思います。当面はいろいろ桜、春は桜、秋は紅葉、そして緑地にしてグラウンドゴルフを楽しんでいただこう。こういうことでありますからぜひぜひ後はこれをいろいろ御意見がありましたように、今萩の年配の方々はクループを積んでみんな島根県の方へグラウンドゴルフの旅行を一泊二日で行かれます。逆に今度は島根県からこちらの方へ来てもらおう。こういうふうな構想も市議会のみなさんから御指摘をいただいたわけですから、ぜひぜひそのようなことが実現できますように。 もうすでにそういったグループが具体的に動き出していますから、それぞれの旅館、ホテルあるいはエージェントにもしっかり売り込んでいきたいとこのように思っております。 とにかく御吹聴をいただきますように。あんな利用率が悪いとかそういうふうなことを市議会で言われますと非常に宣伝力がありますので、まして西中議員は口八丁手八丁で大変影響力が大きい方ですから、ぜひぜひこれは素晴らしいコースだということを多いに御吹聴をいただきますようによろしくお願いいたします。 以上2問についてお答えをいたしました。よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 11番、西中議員。 ◆11番(西中忍君) ただいまいただきました市長の答弁を踏まえて第二質問を行いたいというふうに思います。 まず最初の人口減少問題、今回は少子化ということをキーワードにお話をさせていただきました。先ほどの答弁の中でいろいろなことをやっておられる。これは今まで私が行ってきた答弁内容とほぼ同じようなことなのですね。それで今まで行ってきた施策で子ども達がどのくらいふえたのかというのはちょっと把握がしにくいというお話でした。答弁の中では今、企業誘致もそうですが、今、大河ドラマの効果とか世界遺産の効果で観光客がどんどんふえているのだというお話もあって、このあたりも受け皿になるのではないかなという御答弁だったというふうに思います。 確かに観光産業というのは萩市の主要な産業の一つだろうというふうに私は思っています。今、ゴールデンウィークなんかは各観光地が軒並み前年比の200%とかいうような素晴らしい伸びを示している。というのは確かに素晴らしいことだなと思います。で、これが本当に継続していくように努力をしていかなくてはいけないなというふうに思うのですが、私は例えば観光客がふえて、観光産業が景気がよくなっていく、これが要はそこで従事している人たちの従業員の賃金につながるとか、雇用の数をふやすとか、そういうところまでつながっていって初めて人口減少問題に対する効果が表れてくるというふうに思っていますので、今、現状素晴らしいことなのですがその辺もしっかり考えていただいて、これはもう民間のことになってくると言えばそこまでなんですが、ぜひ萩市としてもしっかりそのあたりも経済界の皆様方と話し合いの中でそういうことを進めていっていただきたいというふうに思っています。 それで市としてはいろんなことをやってるよと言われていまして、新規就農もどんどん積極的にやっている。今、新規就農で例えばですね、今行っている新規就農、当然大切なことなのですが、その条件に例えば世帯でいらっしゃる。夫婦で、子どもを付けてそれを募集する。例えばそういうことを一つするだけで子どもは確実に確保できると思うのですね。それでさらについて来た奥さん、仕事がなければ、例えば総合事務所で臨時ででも雇いましょうとか、そういうこともプラスして例えば全国募集するとそれで来てくれる家族もあるのじゃないかなというふうに思っていますし、カンフル剤的なものはなかなか難しいというふうに言われていますが、周辺の例えば津和野町、これは町営住宅を、まあ御存じかと思いますが、町営住宅を作ると、それで家族、子どもを育てている家族に入ってもらう。子どもの数で家賃はいくらか上下があるようですが、25年住み続けた場合には土地建物を無償で譲渡するというような事業を何年だったかちょっと記憶がありません。5年くらいの事業だったと思うのですが、総額5億くらいの予算をかけて今やっています。 そういうふうなこれはまさにカンフル剤的なことで、ほかには例えば浜田市では介護職が不足しているんでしょう。浜田市ではシングルペアレントということで、母子世帯に標準を絞って募集をすると。条件とすれば、お母さんは介護職になるのだというようなことで給料を支給したり、教育費の補助をしたり、住宅の補助をしたり、また奨励金等も準備してやっておられます。この間この一般質問の前にホームページで確認したのですが、もう応募者多数で現在ホームページから削除されています。募集人員が少なかったせいもあるのでしょうが、そういうふうに全国からそういう応募があるのですね。やはりそれはなにがしかのメリットを感じてもらえるような施策でなければなかなか来ないと思います。これは市長が前の私の答弁の時に、テレビ番組で安い家賃の家を取り上げられたらものすごく問い合わせがあったというのと一緒なのです。やっぱり全国から萩市のその施策に魅力を感じる何かなければだめだというふうに思うのです。そういう意味で言うとそのカンフル剤的なことは必要ではないかというふうに思います。 先ほど申し上げたとおり、市長が萩市長になられて二十数年の間でこのような現状があるのです。ですから確かに中長期で着実に物事を行っていくというのも必要ですが、ぜひこの今地方創生の議論も行っておられると思います。最初の答弁で施策の見直しも必要ではないかというようなお答えもありましたので、ちょっとカンフル剤的な部分も考えていただきたい。 これは他自治体でもやっているので、この子どもの数というのは全国的に当然減っているのですが、要は各自治体で取り合いみたいなところがあると思うのですね。ですからこの競争に負けるといよいよ本当に18歳未満の子ども達の数が劇的に減っていくというような現状も推察できますのでぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。 それともう一つ、いまさっき萩の木になるモノづくり。あれにかかわってる人達もそうですし私の子どももそうなのですが、若い人達は少ないながらも萩に残ってくれています。この若い人達がもっと将来に魅力が持てるようなそういう施策もぜひうっていって頂きたいというふうに思いますし、私のことで恐縮ですが、私娘が22歳でおりますが、子どもを産んでいます。で、その同年代で子どもが二人おる、三人おるというのは結構いるのです。ですから若年層でも子どもを産み育てるという世帯があるわけです。現に。ですから要はそういう世帯にはどういう支援が必要なのか。逆に例えば子育てに手間が十分あるのにもかかわらず、保育園を用意してもそれは応じる人はいないでしょうし、逆に経済的に困っている人、そういう世帯に経済支援をすれば喜んでもらえるというのは当たり前のことですから、その多種多様な子育て世帯をしっかりよく調査していただいて、その現状にあったような施策を講じていただきたいというふうに思います。 それで、もう一つこれも島根県。島根県というのはかなり一生懸命やっておられるようですが、邑南町というのがあるのですけれども、これは日本一の子育て村を目指して。これは村なんですけど邑南町なんです。を、目指してということになっていますが、これはまさしく市長がやるのだ。町長がやるのだというような姿勢を示している表れだろうと思います。 過去にも、市長ぜひ頑張ってくれ。思い切った施策をやってくれというようなお願いも私したことあると思いますが、毎年思い切ってやっていますという答弁でした。しかし、市民の皆様方に発信をしていく。今、市議会は発信力があるというか影響力があるのだというふうに言われておりましたが、市長こそ行政のトップですからまさに発信力がありますので、ぜひ、絶対にこの少子化を食い止めるのだというような意気込みを市民の皆様方に知らしめてあげて、その若年世代が子どもを産み育てても安心して産み育てることができるまちなのだということをぜひ発信をしていただきたい。このように思います。 この人口減少を私がずっと取り上げているのは、萩市みたいな依存財源の多い自治体ではやっぱり交付税が頼みですね。人口が減れば交付税も自然と減ってくるということですから、財政に直結してくるということです。ですからぜひいろいろなお考えをお持ちでしょうが、私どもがこれまでに提案してきた施策も含めぜひ再検討していただきたいというふうに思います。 次にグラウンドゴルフコースなのですが、想定については高齢者だというふうに言われました。それで登山者のことを例に挙げられまして、60代とか70代というふうに言われています。私が聞いたのはグラウンドゴルフを楽しんでおられる方で、決して登山家ではないのです。ですから要は現にグラウンドゴルフを萩市の中で楽しんでおられる方の意見がこれなのです。斉藤議員も言われたのも当然そうです。要は楽しくプレーができる。言えば平らな所がいいのだと言われるんですね。 匹見は決して広い所じゃないのですね。あれは学校の跡地を利用しておられるのですけれども、決して広い所ではないのですが、あそこに行って楽しんでおられるわけです。ですから15日の月曜日の答弁で、グラウンドゴルフ協会の皆さんにも御意見を聞いているというふうに言われていましたが、グラウンドゴルフ協会の皆さんの意見がこれなのです。ですから、例えば本当に聞いておられるのであれば聞いただけで具体化してなかったのか、もしくは本当に聞いていなかったのかはっきりわかりませんが、決して意見を聞いて作ったものでできたからさらにまた要望が出るというようなことではないと思います。どちらかなのだろうと思うのです。 ですからこの現状をしっかりまずは理解をしていただきたい。グラウンドゴルフ協会の皆様方が言っておられることを理解をまずはしていただきたい。で、それを解決するためにはどうするのかということを考えていただきたいと思います。 これはですねグラウンドゴルフ協会の皆様にかかわらず、私、中津江という所に住んでいますが、これまで過去に3回棚田コースで町内のグラウンドゴルフ親睦グラウンドゴルフ大会を開催しています。毎回言われます。疲れる。上がったり下りたり上がったり下りたりするのが大変につらい。で、私今年は新しい陶芸のあっちの新しいコースでやろうと思ったのですが、さらにこれは道のりがきつい、長いので、これはちょっと高齢者の方から不満が出るなと思って棚田でやったのですけれども、やはりやっておられる方はそうなのです。で、市長は眺望も大切だというふうに言われました。確かに楽しんでできるコースがあったうえで眺望というのは大切なのですけど、どちらかをとるといえばやっぱり楽しくプレーができるという方を皆様望んでいるのですね。ですから15日の質問では何か拡張するような計画もあるように聞きますが、ぜひぜひ使いやすいコースを検討をぜひされてしていただきたいというふうに思います。 泊りがけで今いくらかエイジェントなんかと連携しながらやっていると言っていますけれど、まさに我々も匹見見に行きました。会派で。かなり広範囲から集まるのです。あそこで。一泊三食くらいでやるのです。それがやっぱりコースが楽しい。楽しくグラウンドゴルフができること1点なのです。ですから今グラウンドゴルフ協会の皆さんの中で、ここで1回は言えば萩に来ると。ただ1回来たら二度と来んというふうに言われにゃせんかということで心配しているという声も聞きます。ですからせっかく作ったものは経済効果という意味からもぜひ市外、県外からどんどん来ていただいて、利用していただいて、泊っていただいて、さらに観光もプラスする。萩市の観光の一つの目玉にぜひしていかなくてはいけないなというふうに私個人は思っているので、ぜひそういうふうなことができるようなコース整備。また変更がきくものであれば変更も含め検討をしていただきたい。せっかく作ったものを使わずに放置するというのはまったく一番無駄なものです。ですから少し予算がかかっても利用ができるようなものに作り替えていくというのも必要だというふうに思っております。 今ちょっと長々と第二質問しました。そのへん今、第二質問した部分あたりで御答弁があればと思います。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 初めのいろんな人口減少の対応を島根県の例を出して言われました。27年度予算にも須佐の青葉台に4棟、これは新規のまさにおっしゃるようにお子さんを連れてこっちに、萩に来てもらう。そういった方々のために予算を認めていただいたのです。そしてその次には田万川に同じように用意をする。こういったこともまさに同じようなことをやっているわけですから、島根県の話もいいですが萩の話もしっかり御理解いただきますようによろしくお願いいたします。 いろいろ今回27年度予算においてもいろんな形で予算のいろんな意味、財源厳しい中でお認めをいただいてます。特に新規就農者の例えば夫婦の場合、それは例えば一人であればひと月に15万円。二人であったら1.5倍を出すとかいろんなことが今やられているわけです。こんなこと、多様なこと、県内でも全国でも数少ないのです。大いに西中議員のこの吹聴力でそういったものを広く御吹聴をいただきますように。何かよその方が、よそのバラがみんな真っ赤赤で、萩市のバラは何か灰色でというのではなくて、ぜひぜひいろいろな意味で御理解をいただきますように。 相当のことをやっているのですね。だから農水省は非常に萩を評価している。こんなに市で持ち出すというのではなく、国が出してくれる。県が出してくれる。それに付け加えているのですから、そういったようなことはあまりやってないのです。それはカンフルじゃないかもしれない。長い目で2年の研修、5年の新規就農、その間にずっと支援をしていくわけですから大変なことであります。そういうふうな地道ではありますけれどもそういうふうなこともやっている。こういうことであります。 先ほど空家のテレビ放送がありました。有吉ゼミですね。まさに本当にいま空家バンクで実績は県内でもおそらく萩市ナンバーワンなんです。そういったものが伝えられて有吉ゼミのあのテレビ番組に出してもらった。まさに電話が殺到であります。 いろんな意味でこの萩に来たい。来てもいい。条件が整えば行きたいとこういった方がかなりいらっしゃることがあのテレビ放映でわかりました。今からもいろいろそういった意味で決してその新規の新しい住宅だけじゃなくて、まさに空き家で低廉な価格で入居できるのであれば。こういう希望者がかなりいらっしゃることがよく分かりました。そういったようなことも十分ひとつ考えていこうということであります。 とにかくいろんな意味で議論はありますが、例えば1月、2月の萩の有効求人倍率、求職と求人のこの倍率でありますが、1.55をおそらく県内でももちろん断トツでありますが、萩市の歴史上初めてなのです。1.55は。 どういうことかと言うと例えばいろんな今、災害復旧の工事があります。こういった現場のなかなかスタッフが集まらないとか、観光関係では実は仲居さんがなかなか確保できないとか、福祉の関係であれば介護、看護師、こういった方の確保ができない。もう事業ができない。悲鳴に似た声が上がってるのです。こういうふうないろんな事々があります。こういったものをできるだけ若い皆さんにもこういうふうな職種が今不足していて職種に、希望者が不足してますよという話。情報提供もちゃんとやっていこう。例えば仲居さんはやはり中長期の観点からしっかりこの処遇も含めて考えてほしい。その場その場でとにかく安い賃金でと、そういう発想であればもう若い人は来てもらえない。 長門市の話を出して恐縮でありますが、あそこはちゃんと寮を持ってしっかりやっていただいてます。今萩でも寮を作ってやろうとこういった動きが出てきました。だからそういうふうなことでどんどん萩も今変わりつつありますので、そういった観点の話もぜひいろんな意味で御支援いただきますように。 いろんな形で今某タクシーの運転手さんがいないとかですね、車はあるけれど免許の関係のいろんな予算は全部会社持ちで出すのだけれどもそれでも来てくれない。こういうふうなこと、いろんな事々がどうも皆伝わっていかないというそういったこともありますので、ぜひぜひよろしくお願いいたします。 今のいろんな人口減少に対する対応についてはできる限り私ども考えてますし、そのいろんな御意見もいただいてます。できる限り今、担当の方もいろんな各都市のいろんな市策もいろんな検討しながらやっております。 次にグラウンドゴルフでありますが、あそこはそもそも棚田だったのですから、そして実は今認定コースは棚田と展望のコース2つですね。あとフラットな所たくさんあるのですよ。それは同じように使っていただきます。ただ認定コースではありません。だから同じように使えるわけですから全部で6コース。それはいくらでも今から要するに専用コースで、バンと例のゴールって言いますか、それが置いてないかもしれない。それは用意を今からしていこうと議論をしておりますけれども、そういうふうな形で6コース大変広い所が用意をされるわけですから、まあ疲れたと言ってゴルフに行って疲れるくらいがちょうどいいという我々の時代はそうだったのですね。 山岳コース本当やりました。カートがないのです。山岳コース。全然キャリーさんがいない。バックを担いでいくクラッシックなやつもありました。そういうふうなこともいろいろありました。ここは決してそういう鍛錬のコースというふうに思ってはおりませんけれども、そういう特色のあるものがあっていいのじゃないか。そこは使わなくてすむようにできるわけですから、いろんな形で6コース作ってます。そういったことがどうしても嫌だとおっしゃるのでしたらウェルネスパークの多目的広場、あそこでコースが七、八コース取れるわけです。そういう2つのものを、元気のいい方どうぞ。という話。それから今お話がありましたように、2コースでなくて上の方のコースはちょっと工夫したら一つの平面に2コース取れるということ、斉藤議員も御指摘をいただきましたので、そのあたりはしっかり今、対応を考えていますので、とにかく認定コースが3つになる、こういう話でありますからもしそれが可能であればそういうふうなことで今から努力をしていきます。どうかどうかよろしく。 まああそこは棚田で本当は美しい緑の公園、都市公園なのです。それをまあ市議会のみなさん大変御熱心でいろいろ言われました。やはり高齢社会に対応する萩市の一つのセールスポイントになるということで、元気で若々しいお年寄りのためにとこういうふうなことでありますから、ぜひぜひ。 まずはですね一回議会でもぜひお試しいただいて、これくらいだったら大丈夫じゃないかということで、やっぱり辛かったですか、良かったでしょう。すみません。まあ一生懸命いろいろな形で。 グランド協会のみなは、私もいろんな大会を回る度にいろんな話を聞いてきまして、だけどだんだん形が出て本当にやってみて初めて感想が出てくるんですね。もう少し早く言って下さいよという話がありましたけれども、まあ今の上の方にある陶芸・展望コース、これは何とか3つになるように、今、二つでありますけれども、もう一つの広い方は二つくらい取れそうだと。それはグラウンドゴルフ協会の方の御希望でありますから、斉藤議員からも御指摘をいただきました。そういうふうなことでありますからそのような方向で今一生懸命図面を書いております。よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 11番、西中議員。 ◆11番(西中忍君) 人口減少問題、少子化対策です。先ほど申し上げたとおり、競争なんて自治体間の私は競争だと思います。ぜひ競争に負けることがないようにしっかりとした施策を展開していただきたいと思っております。 先ほどちょっと披露させていただいてよそのことは言わずに足元を見ろというようなお話でしたが、邑南町という所はそういうふうにやるのだということでいろんな施策をやっております。もう数えきれないほどいろいろなことをやっております。定住促進もやってます。子育て支援、いろんなことをやっているのですが、1万人ちょっとくらいの人口のまちですが、人口が2年連続ふえてるのです。邑南町というところですね。ですからやる気があればできるのです。ですからそのへんもぜひ、そりゃ隣の芝は青く見えるというふうに言われるかもしれませんが、ぜひぜひ参考にして、萩市がこの少子化他自治体との競争に負けないようによろしくお願いしたいと思います。 あわせて、これは通告とか原稿に書いていないので答弁はいりませんが、やはり一つは教育もあると思います。松陰教育今されていますから素晴らしことなのですが、やはり若い子ども、小学生、中学生に対してみなさんがこの萩市を支えていかなくちゃいけないのだということをもっと教育をしていくということも一つの手ではないかなというふうに思いますので、またそのへんも御配慮いただけたらというふうに思います。 それとグラウンドゴルフですが、議会も一回議会主催で北浦3市の球技大会、グラウンドゴルフ大会をあそこでやりました。3年前くらいですか、やりました。私らは大丈夫です。で、町内でも先ほど言いました。3回やりました。眺望も素晴らしい。今、芝生もものすごく手入れされています。ですから大変素晴らしい。我々はいいのです。70歳、80歳の方々からそういうような意見が出ているということです。それはしっかり市長も、私偽りを言っているわけではありませんので、ぜひ皆さん方に聞いていただいてそのあたりをしっかり汲んでいただきたいなというふうに思います。 それで、先ほど答弁でどうしてもあれならウェルネスパークを利用したらというような話がありましたけれども、先ほど言ったように作ったものを無駄にするというのは一番いけないことですから、利用できるような形を考えていただきたいと思います。 それと匹見町の例を出して恐縮ですが、ぜひ他自治体、市外県外から来てもらえるように形として、例えば観光協会とか旅館組合とかそういったところあたりときちっとした連携をして活用するという方策も市が間に入って調整等すれば、いくらか旅館で泊ってパックでグラウンドゴルフを楽しんで旅館に泊っておいしいものを食べて帰っていただくというようなことも考えられると思いますので、せっかく作ったものを無駄にするようなことがぜひないようにお願いしたいと思います。 以上で終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) グラウンドゴルフでありますが、要するにコースがたくさんあるわけでありあますから、この中で選択を3コースをきょうはやるのだといった時にはその棚田コースを外すことは可能なので、だから若い皆さん向きのコースはこうですとかそういうふうにやられているところも何かあるやに聞いております。 それから今、旅館協同組合、あるいは観光協会、もちろんこれは話しをして今いろんなパンフを作って具体的にはどんどん来てもらっているわけですから、そういうふうなことで。ちょっとその時にはワイルドな何とか山岳ですよというようなことも含めていろいろPRしていきたいと思います。もちろんその6コース、7コースそういった話でうまく構成できるように。そのあたりはむこうの管理人、そういった者にしっかりそういう難度が高いというかいろんな話でフラットだとかそういう情報も含めて知らせるように努力をしていきたいと思います。 それから教育の話、まさにおっしゃるとおりでありまして、萩の教育は今までずっと明治以来外に出ていくための教育じゃないかというふうな思いを持っています。私自身も含めてですね。みんな外に出てしまう。 今年例えば萩高等学校卒業して残った人は何人いるか。わずかしかいない。だからそういったようなことを含めて今、中村教育長の方で萩市のこのいろんな歴史や萩市の産業や、こういったことをしっかりそれぞれの小学校、中学校で学んでもらおう。もちろん副読本は昔からいろいろありますが、そういったものを活用しながら。だから萩で今どういう職業が必要になっているか。 13歳のハローワークという村上龍の本があります。13歳の時に自分は一体何になりたいかといった時にそういった本というのが萩には、日本にはあまりないのです。13歳のハローワーク、ハローワークというのはまさに職業安定所、その時に例えばこういう職業につくためにはどういうことをしたらいいのかというのが概略的に書いてあるのです。そういうふうなことを少し教育の場でもお話をしていただく。こういうふうなことで今それぞれの職業という意味でのキャリア教育を今一生懸命やっていただいております。一番大事なことだと思います。それはしっかり今からも注意をしてまいりたい。ぜひいろんな意味で御支援をいただきますように。 影響力の大きい方でありますから、どうぞひとつよろしくお願いいたします。 以上であります。 ○議長(横山秀二君) 西中議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午後 1時59分休憩────────────────────     午後 2時09分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 続いて議席番号7番、美原議員。7番、美原議員。  〔7番 美原喜大君登壇〕 ◆7番(美原喜大君) 新友会の美原です。通告に従い一般質問を行います。 県道の改良とふるさとツーリズムについて、大きく2点についてお聞きします。 県道の改良についてその管理者である山口県萩土木事務所ですが、道路の改良を要望したところ市の負担金が生じること等を理由に、市へ要望してほしいということを言われました。管理者へ要望するのが基本と思っていましたが軽くあしらわれたのか、最近は少し変わってきたのか、いずれにしても負担金が生じることなので市へもその要望を行っていくことになります。 そこで主要地方道益田阿武線、笠取から千疋まで。この改良についてお聞きします。この道は平成の合併時に約束を改良されたものです。千疋、梅の木間が完了して残り笠取、千疋間が残ってるという状況です。その後の状況はどうなっているのでしょう。またこの道路改良の市の優先順位はどの程度になっているのでしょうか。合併後10年を過ぎますが、津和野田万川線のように、平成の合併時の約束が守られていないような田万川地域にまた同じような不履行が生じないように期限を切って強く県へ要望してほしいところです。市長の所見をお伺いします。もちろん地元としても積極的に要望を行うところであります。 2、県道津和野田万川線、丸山地区、この県道改良は昭和の合併に改良を約束をされたものと聞いてます。結果的にこの丸山地区が残っているのですが、平成10年ころにこの地区の改良を行うことで計画がされました。用地交渉もされる中で集落の集会所のある用地について関係者が多いということでその後進んでいないところと思われます。この丸山地区の県道は約300メートルが未改良区間です。幅員の急激な狭小、2車線からいきなり1車線での危険性や草木の繁茂の時期には見通しがとれなくて危険性が大きいと。また大カーブがありまして冬場のスリップ事故等が生じています。過去を追っかけていくと1台川へ落ちたという例も残っています。 草木の伐採には毎年地元の人が危険性を回避するために草刈りを行っている状況です。小川と江崎を結ぶ路線、もう少しのところで2車線が完了するので、この改良を強く県へ要望を上げていきたいところです。市から県への要望の優先順位はどの程度のところでしょう。昭和の合併の条件道路ですので、また延長は短いもので設計もできているものと思われます。市長の所見をお伺いします。 続きましてふるさとツーリズムについて。 平成17年3月6日に1市2町4村が合併をしました。市では各地区の活性化を狙い、地域ワンプロジェクトの推進に取り組んできています。萩市東部田万川地域では平山台の果樹を中心に地域資源との結び付けや交流の開発プロジェクトを実施しています。須佐地域では遊覧船事業やジオパーク事業の推進をしています。むつみ地域では平成5年から中学生の農業体験を主とする修学旅行から始まる農家民泊。現在の萩市のふるさとツーリズムへと発展してきてます。 このふるさとツーリズムは萩市ふるさとツーリズム推進協議会が平成22年6月30日に設立されその取り組みを行ってきています。平成24年からは各地域での体験プログラムを実施して受け入れを行ってきました。例えばジャム作り、フィッシングパークでの子ども魚釣り体験、昆虫王国体験、果樹の観光農園、みそ作り等々いろいろありました。そして平成25年から現在の農村漁村民泊体験へと変わり現在に至っています。 山口県では周防大島町が広島市を対象に農家、漁家民泊に先進的に取り組んでいて、年間2,700人からを受け入れをしていると聞いております。 そこで、1、これまでの萩市が行ってきたふるさとツーリズムの実績をお聞きしたいと思います。平成27年度は聞くところによると申し込みの学校が多く、受け入れ家庭が間に合わずお断りをしている状況と聞きます。嬉しい悲鳴となっております。 2番としまして受け入れ家庭の状況、推移はどうなっているでしょうか。受け入れ家庭の状況が受け入れ校の数に比例することは明らかですが、将来的に何校または何人を目指すところでしょうか。周防大島町では人口に比して受け入れ人数が多いところですが、萩市においてその受け入れ家庭の普及推進をどのように図るかが焦点となりましょう。 そこで3、受け入れ家庭の拡大推進をどのようにお考えでしょうか。 以上3点についてお聞きします。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 美原議員から一つは県道の改良について、いま一つはふるさとツーリズムについて具体的な御質問をいただきました。 最初の県道の改良の件であります。今直接土木事務所へ口頭要望について行かれたそうでありますが、なかなか市を負担金に絡めて市を通せというようなことをお聞きになったとこういうことから始まりました。実は今県道の要望関係については市の方で一括をして優先順位をつけ、このお願いをしているのであります。特に今災害等がございますので、災害最優先、こういった考え方でお願いをしているわけでありますが、そういうふうなことでその県の言い方は負担金が生じるから市ということではなくて、市全域についてのそういった災害とかいろんなものに絡めていろいろな優先順位をどうつけるか、これは市の方の意見もしっかり聞いてくれ、こういうお願いをしている経緯がありますので、そういったところから出た言葉ではないかとこのように思います。 今後もできるだけ私どもの方へ要望をいただきますれば、市長決裁の形をとりまして進達書を添えて県知事宛に要望書を出す。こういうふうなシステムになっておりますので、ぜひぜひ御協力をいただきますようによろしくお願いいたします。 具体的な御要望の箇所が主要地方道益田阿武線の笠取から千疋間、こういうことであります。実はこの田万川地域で今一番大きな工事は県道益田阿武線の高岩橋、そしていま一つは田万川須佐線の谷野地区の関係であります。これで今27年度2億5,000万の今一応予算が計上されているわけであります。そういったようなことでありますので、この今優先的な取り扱い、災害関連、こういうことでありますので、全体といたしまして27年度道路関係、19路線27カ所、総事業費は10億2,000万とこういうふうに言われております。そういった中でそれぞれかなり災害復旧のウェートがあるわけでありますのでぜひぜひ御了解をいただきますようによろしくお願いいたします。 それでは実際問題として今この県道益田阿武線の笠取、千疋間、今御指摘をいただきました箇所が県としては対応を、または方針決定は困難とこういうふうな言い方をしております。よく実情を念査しまして担当の方ももちろんよく調査をしまして今の美原議員から御指摘いただきましたことをしっかり踏まえて対応をどうするか考えていきたいと思いますのでどうかよろしくお願いいたします。 とにかくこの重点配分、高岩橋の付け替え等の整備、こういったことでありますのでぜひぜひ御理解をいただきますように。そういった一段落した段階で次にどうするかといった時にそういった優先順位の話が議論になるかと思いますのでよろしくお願いいたします。 続いて県道津和野田万川線の改良の丸山地区であります。今お話聞きましてもいろいろ地区のみなさんの話を聞いても特にこの地区の非常に短い距離でありますが、そこだけが構造的に狭隘になっておって非常に危ない、こういう御指摘までいただいておりますが、ここも県は当面県としての対応は方針決定は困難だとこういうふうに言われております。なぜかということでありますが、集会場の用地のところがありますが、そこの権利者が3名で共有名義であって相続の整理が困難だとこういう土地の話でありますから、それを解決をすれば別にその今そういうふうな狭隘で構造的に問題、こういったことでありますから問題解決にはなるのだろうと思います。そのあたりの事情も担当の方とまた御相談をいただいて問題解決できれば速やかに動き出すのではなかろうか。距離が非常に短いところでありますから、そういうふうなことを考えますと問題を解決をすれば何とかと思います。 いずれにいたしましても十分調査をいたしまして対応を考えていきたいと思いますので、ぜひぜひ御協力をいただきますようによろしくお願いいたします。 次にふるさとツーリズムでありますが、ふるさとツーリズムは本当にこの平成23年からまさに始まりました。そういう中でこの今議員から御指摘がありましたように大変実はうれしい悲鳴をあげている実態であります。 今までの実績がどうだったかとこういう話でありますが、そもそもこのふるさとツーリズムのこの淵源と言いますか経緯は平成5年から23年、これはこのむつみの事業といたしまして関西から特に堺市の上の芝中学校、守口市の第4中学校、大阪市の桜ノ宮中学校、約5,000人に累計がなりますが、農家が受け入れられまして農作業や例えば田植えとかそういったもろもろの農作業や田舎体験を通じまして交流が始まった。このように聞いております。相当年数、実績を積み重ねられてきているわけでありますが、そういったものがベースになっているように聞いております。もちろん福栄地域でも平蕨台のわらび摘みフェスタや芋掘りフェスタ、あるいは旭地域の長小野地区の長小野里山フィールドというようなことでいろんなそれぞれの地区でいろんな交流がベースになっていることはもちろんであります。 こういうふうな中でこのふるさとツーリズム推進協議会が設立をされました。そして今動き出しているわけであります。今は北九州の小学校、中学校が中心であります。23年はこれは見島小学校ということでこの見島からという話で始まりました。17人の生徒であります。これが県外からになりましたのが25年、4校、そして26年が6校、ということであります。 実は25年の規模拡大になりました時、伊丹中学校が来まして民泊をしまして2泊3日、終わって間もなく実は7.28の萩市東部の大災害があったわけであります。帰ってきましたこの伊丹中学校の生徒の皆さんが、激励、見舞いの手紙を出してくれました。本当に心のこもった手紙でありました。そしてその後その伊丹中学校の生徒の保護者、父兄から実は大変な額の見舞金を、義援金をいただいたわけであります。 その時本当に感じました。単に修学旅行で来たというだけではなくて、まさにそれぞれ宿泊した所との結び付き、何と言いますか心の交流と言いますか、保護者にえっと聞こえるかもしれませんが、そういったものが何かあったのじゃないか。これはなかなか普通の修学旅行で中学生が来たとはわけが違うなとこういうふうに思います。それぞれ年度にこの中学校、伊丹中学校を中心に対面式がありますが、対面式には必ず出してもらってですねそこで生徒会の会長のあいさつとか、こちらの当方の協議会の会長のごあいさつとかそういったものを聞いて本当にその毎年度毎年度本当に感激をしております。 25年度はこの伊丹中学校をはじめ4校でありましたが、26年度は6校にふえました。今まで合計いたしますと2,797人が大体200でありますから、大変な数になるわけであります。普通修学旅行生は2泊をすれば2をかける。そういうふうな計算になっています。そういうことから言いますと本当に大変なものでありまして、こういった受け入れがしっかり行われているということ自身も大変な驚きであります。 27年度、今お話がありましたように27年度はもう5月19日にまず第一回、6月2日、6月16日、前半の分はこの3高であります。410名のみなさんが。そして後半は秋10月でありますが、10月から11月。これがやはり292名、約300人。それだけの中学生が来てくれるわけであります。そういうふうなことで現在までのところ大変順調にいっていると思います。 もちろん大変引き受けをいただきます各家庭には大変な御負担をかけております。しかし別れる時は涙の別れとこういうふうに言われていますが、子どもたちも本当に初めての経験をし忘れられない萩の体験とこういうふうに言われております。何としてもこれは今後も続けたいなと思いますが、実はかなり引き受けていただくいわゆる受け入れ家庭はかなり高齢化が進んでおります。相当ある意味では御苦労をいただきながら頑張っていただいているわけであります。美原議員もお引き受けをいただいておりますし、それから横山議長も一時お引き受けをいただいております。また、森田議員のお母さんも実はお引き受けをいただいたことがあるように聞いております。いろんな形で今、市の職員ももちろん入っておりますが、そういうふうな形でこのふるさとツーリズム、継続ができるように今頑張っていただいているところであります。 そして今後の課題ということでありますが、受け入れ家庭の話は今申しましたように70軒が今受け入れ家庭というとで登録をいただいております。しかし年間に6回でありますから、かなり実は頻繁になってくるわけでありますので、もう少しこの家庭数がふえればさらに今お断りしているそういったものもなく、まだ規模拡大ができるわけであります。 周防大島町におきましては、今平成26年の受け入れ数が2,982、約3,000人でありますからこれは大変なものであります。受け入れ戸数が22ですから、あの小さなと言いますか周防大島は島でありますから、そこでもこれだけの受け入れをされております。県内におきますと今はこの萩がナンバー2になりました。大変皆様の御努力が次第に口づてに伝わっていきまして、萩のツーリズムの楽しさ、みなさんのおもてなし、一生懸命に対応をいただいている。こういったことが伝わっていっているわけであります。何とかしてこのツーリズムは今後も継承できるように、市としても何らかの支援をしていきたい。こういう思いでいっぱいであります。 今後の展開といたしましては今お話がありましたように、できる限り受け入れ家庭が少しでもふえてくれるようにということであります。議員の御家庭におきましてももし御希望がありましたらぜひよろしくお願いしたいと思います。本当に子ども達が来て2日間、まあ初めての体験をする。こういうふうなことでありますから、特に農業や漁業にかかわり合いのお持ちのところはぜひぜひよろしくお願いをしたいと思います。 受け入れ体制のさらなる充実をどう図っていくかというのが一つの今後の大きな課題であります。とにかくこれは単に観光の受け入れというのではなくてやはり他地から来る子ども達、孫みたいな世代かもしれません。そういった子ども達が初めて見る地方での経験、こういったものをやはりその子どもにとってみれば生涯忘れない、忘れることのできない一つの体験だろう。こういうふうに思います。いろんな意味でこの効果たるや大変なものがある。このように信じてやみません。 ぜひぜひ今後ともこういった形で受け入れ家庭が継続し、そしてツーリズムとして安定した経営ができますように、運営ができますように願うものであります。 またいろんな意味で協議会のみなさんとも話をし、行政の方で今いろんな意味で支援をしておりますが、とにかく交通整備が大変でございまして、今子どもたちかなり食事でもいろいろな制限がある子どもも多いわけであります。そういったものを連絡、連携をしながら一人でも事故がないように、そういうことで担当本当に一生懸命やってます。ぜひ受け入れ家庭の方々にもよろしくお願いしたい。今後とも継続的な努力を継承していきたいと思います。以上であります。 ○議長(横山秀二君) 7番、美原議員。 ◆7番(美原喜大君) 県道の改良についてです。災害を全体的にまず優先しようということがわかりました。この話は昭和の時代からの分は上がったり下がったり、途中でなくなったりまた上がったりということを繰り返してきております。いつの間にかなくなったなと。 地元の方もですね、大変危険というところはわかっておりますが、区間も短いということ、それからなんぼたってもやってもらえんで諦めているというような状況も聞かれるのですが、ひとつ用地の方もですね、ただ置いているだけでは用地解決しませんので少し声に出してみました。皆で動こうという状態を作っていったら。まず災害というところはわかりました。益田阿武線も同じようなことかと思います。ひとつよろしくお願いします。 それからふるさとツーリズムです。今年約1,000人弱、こういう予定になっているということ。大体1,000人くらいかなと思います。1,000人で約一人について1万円ほど出ます。1万円出れば1,000万円が萩市へ経済効果として落ちるということです。全部全部使うかそれ以上に使うか各家庭によって違うところあるのですが、経済には多分に影響があるということでその規模はもっと拡大していってほしいなというふうに思います。 以上よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 今御要望のありました2つの県道については今当面は災害復旧優先、そしてまた、まだまだこの県の事務所の方ではあまり認識がないようなので、特にこのわずかな距離で急に狭まっているというこの津和野田万川線、丸山地区ですか、ここについては実態をよく見てこの担当者の方もその必要度をしっかり認識をして考えていこうと思います。どうかまたいろんな意味で御指摘をいただきますようによろしくお願いいたします。 ふるさとツーリズムは何としてもお金よりもむしろこれは何と言いますか、そういう交流の機会を作るということの感じかなと思います。もちろんいろんな費用、負担を頂いておりますから、それ相応の経費の負担がいるわけでありますけれども、本当にこの今までずっといろんな形で継続をされてきた、特にむつみの皆さん、そういったような積み重ねの一つの事業だろうと思います。こういうものは絶対に一朝一夕にはできません。だからそういった長年の経験の積み重ねが今こういうふうな形でずっと多くの受け入れ家庭のみなさんの努力でやってきていると思います。今後も継続的にできるよう市としてもできる限り支援をしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 美原議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午後 2時36分休憩────────────────────     午後 2時47分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号18番、守永議員。守永議員。  〔18番 守永忠世君登壇〕 ◆18番(守永忠世君) 先ほど、美原喜大議員さんが、時間短縮に努力されました。このことを受けまして、私も一層努力してやってみたいと思います。 一般質問に入らせていただく前に、人を育てる心得として、山本五十六元帥の言葉がありました。「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず。やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず。」とあります。私も長い間、スポーツ少年団にかかわってきていますが、子供たちの育成にも、この精神を根幹に取り組んできております。今後ともこの言葉の教えを胸に、微力ながら、将来萩市を背負って立つ子供の育成にも、粉骨に努力していきたいと思っております。 それでは、地域造成、人口減少問題対策等についてお尋ねをいたします。少し具体的に数字をお示しして、お尋ねしてみたいと思います。 欧米に比べ、極端に低い出生率と、高齢化の進展が原因で、日本の人口が、2008年の1億2,008万人をピークに減少し始め、私たちの社会生活は大きな影響を受けております。昭和15年に、7,200万人だった日本の人口は、昭和の大戦後の、第一次ベビーブームなどで、爆発的にふえ、昭和42年には1億人を突破しました。しかし、1億2,000万人を超えた1980年代半ばから、増加の勢いが落ち、昭和42年には、戦争後初めて、亡くなる人の数が、産まれる人の数を上回り、人口が前年を割りました。そして2011年からは、連続して人口が減少してきました。このまま出生率が低い状態が続くと、日本の人口は2048年には、1億人を切り、2060年には、8,674万人になると言われております。 65歳以上の割合を示す高齢化率も25%から、2060年には45%に跳ね上がり、大都市に人口が流出し続ける地方は、さらに深刻化すると予想されます。 民間研究機関、日本創成会議の資料によりますと、2014年5月、2040年には、全国の約半数に当たる896市区町村の存立が難しくなる可能性があると、独自の人口推計を発表しております。 人口が減っているのは、生まれる子供の数が少なくなっているためであり、一人の女性が生涯に産む子供の平均的な数字を示す合計特殊出生率は、1975年以降、2人を切り、2005年には1.262人にまで落ちています。その後、上向いたものの、13年で1.43人にとどまっております。 外国の例を挙げますと、日本は、フランスの2人、スウェーデンの1.90人などと比べると、顕著に低く、未婚率が高いことや、女性の平均初産年齢が30歳を超えること、長時間労働する割合が高いことなどが原因として指摘されております。 人口は、大都市に若者が流通する地方の変動が激しく、毎年3月までには、人口がどっと減ります。就職や進学で、若者は都会に出て行くからです。4月からは、それなりに、子供が生まれることで、人口は徐々にふえ、ある程度は持ち直しますが、しかし、1年後の3月には、やはり若者がどっと出て行ってしまうという繰り返しで、地方の人口は着実に減ってきています。 地方から大都市への人口流出が、現在のペースで続けば、30年間で20代から30代の女性が、半分以下に減る自治体は、896市区町に上るとの試算がされております。 先ほども申し上げましたが、これは過疎地を中心に、全自治体の半数に当たり、自治体の運営が難しくなり、将来消滅する可能性があると指摘しております。 都道府県別で、こうした自治体が占める割合は、青森、岩手、秋田、山形、島根の5県が80%以上、24道県が半数以上、茨城県日立市、長崎県諫早市など、10万人超の都市も含まれるとあります。山口県では、19市町のうち、萩市、長門市、美祢市、周防大島町、上関町、平生町、阿武町の7市町が、消滅可能性がある市町に該当するとあります。このうち、523自治体は、2040年時点で、人口が1万人を切ると見込まれ、消滅の可能性が高くなるといっており、社会保障や交通機関、学校の維持ができなくなると言われております。 さらに、大都市では、これから医療介護人材の大幅な不足が見込まれるのに対し、地方は高齢者の減少で、医療介護関係の職を失う人がふえるとしています。 また、出生率が低いままだと、経済活動を担う15歳から64歳の数は、全国で現在の7,901万人から、2060年には4,418万人に減ってしまうとあります。人口減少が激しい地方は、現在以上に厳しい財政運営を強いられ、教育を初め、毎日の生活に欠かせない上下水道や、道路などの交通インフラ維持といった行政サービスの水準が低下しかねないと思われます。 一つの例として、住民にとって日常生活に欠かせない水道設備や、水道管の交換など、更新に必要な経費が、2020年から2025年に、年間1兆円規模に達するが、25年にはその資金がなくなる見通しであると述べられております。既に、その兆候が見え始めている人口減で放置される空き家がふえれば、治安や防災面で社会問題化します。また、人の手が入らず山林が荒れたり、耕作放棄地が増加したりすることで、土砂災害も起きやすくなると思われます。 必要な対策として考えられることの一つは、最近特に言われております、各企業で長時間労働の環境を見直し、在宅勤務などの柔軟な働き方をさらに普及させるなど、子育て中の男女が働きやすい環境をつくる必要があるということです。 さらに、未婚者への支援も欠かせません。出会いのきっかけづくりなど、婚活イベントに取り組む自治体もふえております。問題は、30歳から34歳で、男性の2人に1人、女性の3人に1人が未婚という、高い未婚率にあります。25歳から34歳で、3割弱が賃金の低い非正規雇用という状況も影響してるとあり、20代で結婚して、子供を持てる若い世代の、雇用安定化も進めなければならないということでございます。 政府も、2060年時点で、1億人の人口を維持することを目標に掲げ、中長期の戦略を打ち出す方針ということです。地方創生担当相を新設し、それにあわせて地域活性化等、人口減対策の司令塔となる、まち・ひと・仕事創生本部、本部長は安倍総理でございます、発足されています。創生本部は、一つに人口減少にどう歯どめをかけるか、二つに東京一極集中をどう是正するかの観点から、政策を総点検し、改革を進めるとしております。 山口県の村岡知事は、人口減少対策を県政最大の課題に挙げ、着実に成果を上げると意気込みを語っておられます。県内は、高齢化が進み、人口流出が深刻だ。思い切った日本一の取り組みをし、人や仕事を呼び込まなければならない。あえて日本一というフレーズを使ったのは、県の向かうべき方向、意気込みをしっかり県民に伝え、協力して、取り組みを進めたいと考えたからと言われ、さらに少子化や人口流出を食いとめる、人と仕事を呼び込んでいくという成果を着実に上げたい。気合いを入れて取り組む、と力強く2年目への思いを語っておられます。 取り組みとして第1に、若い人にとって、魅力的な働く場所をふやす必要があり、医療やエネルギー、環境分野の産業育成を進め、企業誘致も強化する。第2に、県民意識調査で、結婚世帯のうち、子供が2人以上ほしいと答えた世帯が95%あるのに、実際に子供が2人以上の世帯は、67%であり、さまざまな要因があるが、経済的な負担軽減にはしっかりと取り組む。第3として、放課後児童クラブの時間延長など、ニーズにあわせて延長していく。萩市では既に実施されております。第4は、結婚したいのに出会いの場がないとの声も多く、もっと行政がかかわっていくを挙げておられます。 少子化対策は、何か一つの方策で、一度に解決することではありません。山口県の1年間の出生率は、1983年が1万8,563人、2013年が1万705人で、減少率は42.33%と、山口県は高い方から13番目で、市町別で減少率が最も高かったのは、美祢市の72.65%、上関町72.22%、周防大島町で66.12%と言っています。低かったのは、下松市で17.54%、山口市18.56%、防府市で24.43%など、前19市町のうち、減少率が4割を超える自治体が14市町に上っております。 前置きが少し長くなりましたが、国や県、当萩市においても、人口減少、少子化の問題は、最重要課題です。以前から野村市長さんも大変危惧しておられ、萩市においても、いろいろな取り組みを実施しておられることは、よく承知いたしております。 対策の基本としては、若者を引きとめる具体的な施策が重要であると思いますが、若者の働く場の確保、報酬の確保、出産、育児の環境の確保、助成等々、またこれに関する医療制度の充実、経済活動の活性化、施策等々、多面的、多角的な、あらゆる施策の対応が必要となります。 今回、萩市の将来における人口ビジョンや、総合戦略策定に係る基本方針で、進むべき施策等が示されておりますが、萩市の現状として、早期に取り組まなければならないと思っておられる課題について、特に少子化、人口減に対する取り組み等、先ほども一部申し述べられましたが、今後のお考えについて、お聞かせいただきたいと思います。 最初のお尋ねをいたしまして終わります。 ○議長(横山秀二君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 守永議員から、まさに地域創生、人口の問題について、るる自説を交えてお話になりました。 かなり多くの事々は、今お話の中に入っております。私も答えるものの、かなりのものは、もうお話になっているわけありますが。とにかく、おっしゃるとおりでありまして、とにかくこれだけの人口減。特に、一般質問の中でも、誕生する子供数の激減ということ、こういったことの数字を、だんだん調べていけばいくほど、かなりまあ深刻な状況にあるということになるわけであります。 とにかく、今後こういった状態の中で、どう取り組むのかという話であります。その取り組みは、結局、原因となった、このような形で、まあ要するに、この萩の地域のいろんな問題、今それぞれの分野で、重くのしかかってきてる問題を、どう対応していくかっていうことになるわけでありまして、決して人口の減少とか、子供の今の数の問題とか、そういったこと以前に、やはり、今日本の経済の本当に構造、これは、都市部の方へ、皆人口が流出していくということは、雇用の機会なり、あるいは賃金の水準なり、こういったものが、都市部の方が優れているからであります。そういったようなことで、どっと今都市部の方に流出を始めております。これは今に始まったことではないんですね。 そういうような、地場産業の衰退、あるいは地方経済の低迷、こういったことが一番、今回の地方創生の一番の原点ではないかと、こういうふうに思います。 これは、どうしてこういったことが生じたかっていうのは、いろんなことがありますけれども、一つはやはり、日本経済のずっと最近の動向、円が、今でこそ120円台でありますが、本この間まで70円前後でありました。1ドルが70円となると、これは輸出産業は壊滅をする。要するに企業城下町というのは成り立たなくなってきた。そしてかつ、いろんな特色のある地場産業、こういったものが、輸入に対抗しきれない。こういったことで、衰退をしていきました。中国地方でも、各県におきまして、かなりユニークな地場産業、あったわけでありますが、ことごとく実は姿を消してまいりました。 その姿を消す寸前にあるのが、まさに第一次産業なわけでありまして、今農業や林業、そして水産業。少し円が戻ってきました。林業一つとりましても、とにかく、この70円時代に、ありとあらゆる材が皆、海外から入ってくる。しかし今、120円前後になりますと、逆に輸出ができるような環境が整いつつある。こうも言われているわけであります。これは、林業の話でありますが。農業一つとりましても、なかなか、今輸入規制をしている、あるいは関税を課している米であるとか、こんにゃくであるとか、こういったものは守られておりますが、しかし、米一つとりましても、加工米という形で、どっと今入ってきてるわけです。 いろんな形で、円とドル、要するに為替の問題が、どうしても日本経済が強くなった。こういった表現の裏返しの話かもしれませんが、そういうふうな為替の問題っていうのが、経済のあらゆる面にあらわれてきているわけであります。 日本の水産都市と言われた萩でも、萩の量販店では、魚すらアフリカの魚、あるいは中南米の魚、こういったものが売られているわけであります。 こういったようなこと。やはり経済が、まさにグローバル化した、とこう言えば、それで済む話かもしれませんが、しかし地場の経済にとってみれば、これは大変なことであります。地場の経済が衰退するということは、雇用力を失うことでありますから、そういったような根源的な問題も、もちろんございますが。 しかし農業、少なくとも、今萩市の農業の従事者は、75歳近くまで、今平均年齢がなっております。これは、次代の後継者を少しでも養成をしていかないと、今の耕作地は、ほとんどが耕作放棄地になってしまう。こういったことで、今法人化とか、いろんな工夫をしながら、とにかく次の時代に、耕作放棄地ではなくて、農地として継承できるように。 こういったようなことから始まりまして、水産の話もそうでありますし、いろんな分野、それぞれ萩が得意として持ってるいろんな産業分野、例えば萩の地場産業として、例えば萩焼であるとか、あるいは日本酒の醸造とか、いろんなものはあるわけであります。そういったものが、何とか水産加工も含めて、頑張っていただければ。こういったことであります。 一つは、そういった観点から言いますと、産業面での地場産業の振興拡大、こういったものが一つ大きな柱になっていき、その裏には、それに伴う雇用をしっかり確保する。しかも、若い皆さんが、安心してここで生活できる、そういった福利厚生も含めた、こういった安定した雇用の場を、何とかして構築してほしい。そうしないと、安定した労働力、スタッフは確保できない。 萩の一つの大きな経済の問題は何かと言うと、次代を担うそういったスタッフが欠如してるからです。どんな企業でも、ちゃんとした専門家や、スタッフがちゃんと次代を担う形で育っていかないと、事業継承はできないわけでありますから、そういったようなことも含めて、一つ大きな課題だろう。 そして、一分野に過ぎませんが、観光というものについて、これは今、まさに大河ドラマや、世界遺産、あるいはジオパーク、いろんな形で展開をしようとしておりますが、これを観光、今の大河ドラマが終わってしまえば、またもとのもくあみ。一過性のものに終わらないように。こういったものが継続して、今後とも萩の観光が、そういったいろんな形で継続できるように、こういったようなことも含めて、観光の再生、あるいは継続、こういったことを、今しっかり考えているわけであります。 そして、そういった中で、経済のもっとも基盤であります交通基盤。これが今までずっと放置されておりましたが、やっと山陰自動車道、東西の自動車道についてめどがついた。これを、何とか市民一丸となって応援し、要請をし、今の椿大井間と、今度は逆に東の方で、小浜から田万川、これを同時に着工できるように。そして南北の自動車道であります。萩小郡、絵堂とあの雲雀垰を越えた明木まで、これを何とか早く。今10年だとか言われてますが、そんな長い期間かかるではなくて、短縮化を図る。それは、まさに萩市の力が一つになるかならないか。そこにかかってるわけであります。そういうふうなことを、この交通基盤の整備という形で考えていこう。もちろんこれは、そういった自動車道だけではなくて、きょうも話題になっております、いろんな幹線道、こういった整備は、当然ながら、同時平行してやっていかなければならないわけであります。 そういう中で、一つはまた、この子供たち、次代を担う子供たちが、一人でも多く育ってくれる。結婚や出産の支援とか、あるいは子育て、保育、そして最後は教育の問題、こういったようなこと。一連の結婚、出産、その子育て、教育、こういったものが、ちゃんと時代を見越して行われるかどうか。そして加えて、この萩市に、新たに移住をして、希望をしてくれる、そういった人たちを温かく迎えるような仕組みをつくる。こういったようなこと含んで、いろいろ、それぞれ、体系を細かく言えば、際限なく今広がってまいりますが。それぞれ大きなテーマを持ってして臨んでいこう。こういう考え方であります。 なかなか、こういう一言に言うのは簡単でありますが、それぞれいろんな形で、移住支援一つとりましても、なかなか難しいわけであります。住居の問題、これは空き家対策もやろう、新しい住宅も提供しよう、そしてまた仕事も、いろんな形の教育の場も、いろんな形で、言わなければいけないことはたくさんありますけれども、そういったことを一つ一つやっていくことだろう。 今、例えば子育て関係だけども、27年度議会においても、多くのことをお認めをいただきました。これも、一つ一つ今から、保育園の時間の問題とか、保育園のその保育料の問題とか、いろんなものが、27年度は新しく展開をいたします。そしてまた、児童クラブ、こういったものも、少し力を入れていこう。こういうことでありますから、そういったもろもろのこと。 27年度予算で、かなり表に出ております。既に27年度から始まりますこの戦略。交付金は、いろんな形で、今手当てをいただいております。それを28年度継承していく。あるいはさらに新しいものを、今から提案をしながらやっていこう。こういうことであります。 これは、与えられた一つの大きなチャンス、恐らく最後のチャンスではないか、こういうふうに思っておりますので、できるかぎりの努力をして、今まさに守永議員が、るる御説明いただきましたこと、100%、なかなか難しいかもしれませんが、それに近い形のことをですね、ぜひ実現できるように、頑張っていこうと思いますので、ぜひ、また議会におかれましても、守永議員におかれましても、今の再生、創生、これがしっかり実現できるように、ぜひ御助力を賜りますように、よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 守永議員。 ◆18番(守永忠世君) お答えをいただきました。これからの少子化対策の一助になればと思い、外国での一例を取り上げてみました。 現在、日本は既に、世界中の国々の中で、少子高齢化の先端を走りつつあり、東洋では韓国が日本に次ぎ、欧州ではイタリアがこれに次いでおります。 またフランスでは、子供が二人家庭の母親の6割が、仕事を持っていると言っています。また、3歳以下の子供がいる家庭を対象に、月額二、三万円が、乳幼児受け入れ手当として支給されております。これは、若いうちに1人目を産めば、その後も2人、3人と出産する傾向があるとの読みで、低収入のヤングカップルを支援する傾向が強いようです。フランスの政府は、このように働くカップルに、非常に恩恵を与えております。その後の子供の教育にも、援助が十分されていることが、フランスの今日の出生率を、欧州で一番高くしている結果をもたらしているのではないでしょうか。 芥川龍之介の小説に、『河童』という本があります。この『河童』の世界では、お産が近づくと、父親は、母親のお腹の中の子に、「おまえは、この世界に産まれてくるかどうか、よく考えた上で返事をしろ。」と大きな声で尋ねます。子は、これに答えます。河童の国での出生は、いちいち胎児の意思によって決められるのです。 人間の世界ではもちろん、胎児が自分の出生を決めたりはできません。ある時代の、ある社会の、ある両親のもとに産まれ落ちる、文字どおり産まれるという受け身型でしか、人間は存在を開始できません。しかも、産まれた直後、自力では生きていかれない子供は、両親、ないしそれにかわる人のケアなしに生きられません。乳幼児には、愛情あふれる家庭が不可欠なのは、言を待ちません。 また、歌手の夏川りみさんの歌に、「かわいい子、いとしい子、元気な子、ほおにすりすりかわいいね。まん丸お目々は何見てる。まあるい母さんの顔見てる。」で始まって、「かわいい子、いとしい子、私の子」で終わる歌詞があります。これが、若いお母さんのもとで、子供がすこやかに育つ基盤であります。やがて、子供が物心つくようになったとき、産まれてきてよかったと思えるよう、子育ての過程のありようが決定的に重要であります。 国勢調査によりますと、20代前半が最も県外に流出していて、男性は、年間に約2,100人、女性は約3,300人を超えています。女性は、一度県外に出てしまうと、男性より帰ってくる率が少ないのが現状となっております。 一般的に、少子化、子育て支援は、どちらかと言えば、親への支援という視点が中心でありましたが、子供の育ちに、大きな課題が明らかになりつつある今、子供の育ちを中心に据え、総合的に切れ目のない施策を何とか展開し、かつ子供自身が持つ力を引き出す仕組み、子育て支援を考えていかなければならないと思います。 最後に、今まさに、大河ドラマ「花燃ゆ」が放映されております。明治維新の先駆者の皆さんに負けじと、平成の少子化人口現象の対策について、それぞれの役を振り当てて考えてみますと、毛利敬親公、これは河村代議士、吉田松陰先生には野村市長さん、久坂玄瑞、高杉晋作には、県会議員の先生、文の母親と文は、女性市会議員さん、門下生は議長、副議長初めとした、市会議員、全市会議員と、どうでしょうか。平成の役者はそろっているのではないでしょうか。他に先駆けて、少子化、人口減少問題に対し、確たるビジョンを持って、一致団結して、市民の皆さんとともに取り組んでいきたいものです。 我が母校の大先輩に、御無礼なお尋ねをいたしまして、少々心苦しいのですが、野村市長さんの役割に対するお考え等、お尋ねいたしまして終わりたいと思います。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 最後に何か、ドラマの配役まで決めていただきまして。 ふと思い出しましたが、昔、東京で「よみがえる松陰」という、これは文士劇がありましたときに、私は杉梅太郎役、今の松陰のお兄さんでありますが、役をやらせていただきました。そのときに、実は松陰役をしたのが、羽田さんですね。そして、その長女千代をやったのが、今の総務大臣でありました。それから、まあとにかく面々、相当おりましてですね。母滝が野村監督の奥さんだった。とにかく、はちゃめちゃな何でありましたが、まあしかし、筋はちゃんと通っておりました。そういうようなことを、今ふと思い出しました。 私は杉梅太郎は、もう一回やっておりまして、ちょうど松陰先生没後100年の、県がとりました映画があります。この日大の芸術学部が撮影したものであります。中学校1年生のときに、校長に呼ばれまして、あすから学校へ来なくてもいいから、映画に付きあえと言って、2週間か3週間、学校を休まされまして、その映画を一生懸命探しまして、やっと何年か前にその映画が見つかりました。どういう因縁かしれませんが、梅太郎の役を2回やりました。梅太郎っていうのは、言うなれば、後、相当皆苦労していくんでありますが。 とにかく、そういう経緯は別にいたしまして、今回のふるさと創生って言いますか、地方創生、この戦略を含めて、これは萩にとって、願ってもない、一つのタイミングだろう。これを存分に生かしていこう。相当の覚悟で、地方交付金、この交付金がありますけれども、萩市としても、財政ではかなり今、やっと判断ができるような状況にはございます。しかし、これからいろんな意味で、一本算定の話もありますが、少し無理をしてでも、基盤をですね、少し整えていきたい。いろんな意味で、また御議論あろうと思いますが、少し28年度予算も含めて、頑張っていこうと思いますので、どうか御理解いただきますように、よろしくお願いいたします。 以上であります。 ○議長(横山秀二君) 守永議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午後 3時21分休憩────────────────────     午後 3時32分再開 ○議長(横山秀二君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号14番、大村議員。大村議員。  〔14番 大村赳夫君登壇〕 ◆14番(大村赳夫君) 失礼をいたします。熱球人、紺碧の空、大村赳夫でございます。 きょうは、不思議なことがございますよ。議運の委員長がね、私に声をかけました。水を飲んでやれって言うようなね、激励やらひやかしやらわかりませんが、ありがとうございました。頑張っていたします。よろしくお願いをいたします。 まずね、初めにきょうは、渡辺蒿蔵翁の物語をさせていただきたいと思います。 渡辺蒿蔵翁です。この方はね、資料が少ないとか言われていますよね。実際に資料が少ないのかもしれませんが、先日、私の山高の先輩なんですが、Uさんって言う方が、きのうことですよ、きのうのこと、私のところに来られまして、きのうではない、もうちょっと前だ、きのうも来られたんですよ。灯台もと暗しだって言うんですよ。渡辺邸に、渡辺翁を語る座談会の写しがあったよって言うんですよ。へえっと思ってですね、興奮気味におっしゃって来られまして、その表表紙にコピーだけをいただいたんです。 それで、私は欣喜雀躍って言うかね、図書館に走って行きましたよ。そしてその資料を探したんですね。司書の方の御協力もいただいて、とうとう手に入れましたよ。すごいですよ。それはね、渡辺翁の没後半年を期して、思い出話を綴った貴重な資料だったんです。でも、148ページありますよ。148ページある資料でありますが、それを手に入れてですね、こんなにうれしいことはなかったんです。渡辺翁について、もっともっといろんなことがわかるのかなという期待感がありましてね、それほど渡辺翁に入れ込んでおるのが私でございます。 渡辺翁の話はね、本当に不思議なんですよ。あれは、随分前ですよ。あそこの建物が随分壊れてたんですよね。随分、防犯上の問題もあった。そして、私が渡辺翁のこととは別に、一般質問をいたしました。そうすると、1年、2年たったころですかね、いや、もうちょっと短いかもしれません。東京に私どもが陳情に行ったとき、ちょうど市長と御一緒になりまして、市長が言うんですよ。これ、すごい話でしたね。市長が「大村さん、実は渡辺邸の問題について、萩のためにできたような法律が生まれるんです。」とおっしゃったんですよ。まちづくり法ですね。それで、渡辺蒿蔵を1億5,000万ぐらいかけて直した。私はね、市長はすばらしいなと思いますよ。気にかけていただいて、いろいろと御配慮いただいたなというふうに思っておるわけであります。そのときから私はね、市長党になったんですよ。市長党になったんです。市長はなかなかね、気配りもあり、すごいなと思いますよ。 それはさて置きましてね、申し上げますね。私はその本を、一気に読み上げたのでありますが、148ページですよ。でも、小さなB5版の資料でありますから、読めますね。それで、実に新鮮な内容があったなというふうに思ったわけであります。 その記事項の中で、興味深い話がありましたので、皆さんにも紹介しますね。その中で、ガラバとういう名前が出てくるんですよ。ガラバ。ガラバ、どなただろうかな。当時、当時って言いますから、渡辺蒿蔵が長崎の造船局のあたりにいたころですよ。ガラバという外国社交界の要人が、しばしば訪ねて来たって言うんですよ。さあ、そのガラバとは、グラバーではないかと私は思ったんですね。 そこで、まず世界推進室っていうのが、世界遺産の推進室ですね、それが長崎にあるんですけれども、その長崎の世界遺産推進室に電話を入れまして、そのガラバという方の消息を尋ねるために、グラバーについて詳しい人を御紹介いただけませんかというお話をいたしました。そうすると、そこのIさんっていう方ね、この人はとっても親切な方でございました。私のところにお電話をいただいて、実は、長崎の、どこでしたっけ、名前書いていたと思いますが、市長と同じように、ちょっと最近阿呆ガラスでね、よく忘れるんですよ。市長は違いますよ。私は阿呆ガラスですからね、よう忘れます。そこでね、あれはね、ちょっと待ってください。長崎総合科学大学ですね。長崎総合科学大学のブライアン・バークガフニっていう教授を御紹介いただいたのであります。 私は早速に電話をいたしまして、ブライアン教授と話したんでございますけれども、そのときの結論的に申し上げますね。結論的に申し上げます。ガラバと書かれた人は、グラバーではないかという感想を述べられました。そして私は、グラバーであるとの確信を得たわけでありますが、大変うれしかったわけであります。さらに教授は、私の問いに答えて、グラバーはもともとジャーディン・マジソン商会の従業員であったとおっしゃったんですよ。これもおもしろかったね。私は。ジャーディン・マジソン、長州ファイブで世話をしてくださった会社の名前でありますが、それがとってもうれしかった。そして、私は教授とのお話をベースに、もっともっと蒿蔵翁とグラバーとの関係を調べたいなという興奮にかられたわけであります。 ただね、蒿蔵翁が、長崎造船局長を拝命したのは、明治16年でありますね。ところが、グラバーというのは、三菱の仕事で、明治9年にもう、東京の方に移っているわけです。だから、この辺の問題、まだ整理をしなければなりませんが。私の友人が言うにはですよ、いやそうではないんだと。明治6年に帰朝してからこっち、やはり工部省の仕事で、長崎にいたんだと言うんですよ。渡辺蒿蔵が。それならなるほど、よくわかると。いうようなところまで、今押さえておるわけでありますが、今回、一般質問に当たりですね、蒿蔵やグラバーの果たした御功績を、皆さんに語らずにはおれないじゃないですか。そのぐらい、精力的に私は取材をいたしました。 グラバーっていうのはね、もちろん武器商人ですよ。武器商人であります。そればかりではありませんね。小菅のいわゆるそろばんドックと言われる修船所を完成しております。これが明治元年であります。そして、近代船舶の修理を可能にしたわけでありますが。さらには長崎湾近くの高島炭坑の開発に着手をいたしまして、近代的な機械を持ち込んで、明治2年には、早くも採掘をしておるわけであります。石炭採掘ですね。日本市場、画期的な工業的な石炭生産というかな。蒸気機関に必要な燃料の開発を成功に導いた功績を認めるところであります。 それにね、何はなくとも旅の土産にこの話をっていうのをいたしましょうね。私は、いろいろ調べておりまして、広瀬隆さんの『文明開化は長崎から』っていう本があるんですよ。上下2冊になっております。この人はすごい人だね。すごい勢力的に取材もし、書いてもいらっしゃいますが、とてもまねができませんけれども。その中から散見したことでありますけれども、実は、我が国最初の蒸気機関車がいつ走ったかという話なんですよ。汽笛一声新橋をっていうね、あれ明治5年ですよね。明治5年。みんなそう思ってるんだろうと思うんですよ。ところが実は、1865年に、長崎は大浦海岸でレールを敷いて、蒸気機関車が走っていたのであります。1カ月ぐらいね、デモンストレーションをやってたそうなんですよ。随分な人だかりだったようです。全国から人が行っていたようであります。すごいなと思いますね。それはですね、イギリス製のアイアン・デューク号、デュークっていうのは公爵のことですよね。公爵。アイアン・デューク号、しゃれた名前でありますが、グラバーが1865年、上海から持ち込んで、大浦海岸を走らせたのであります。汽笛一声新橋をっていうのは、あれは始めじゃないんですよ。それよりも8年も前に、長崎の大浦海岸を蒸気機関車が走った。これは耳寄りな話ですから、ぜひ覚えてくださいね。嘘じゃないと思いますよ。本にしっかり、グラバーのところには、その図が今キープされておるようであります。 前段はそのぐらいですよね。ICOMOSの勧告をみまして、いよいよ世界遺産登録に向けて、事態がスピーディーに動き出しています。 ここにきて、造船大国日本の礎を開いた、渡辺蒿蔵翁の御功績をたたえたい。そしてまた、その名を内外に宣明したい、と私は思うのであります。時宜を得て、ちょうど時宜を得てね、大切なことと思います。 残念なことを申し上げます。残念なことを申し上げる。許していただきたい。渡辺蒿蔵翁の名前っていうのはね、その御功績に比し、市民の間ですらスポイルされてる。スポイルっていうのは、台なしにするとか、甘やかすとか、そういう意味の言葉でありますけれども、スポイルされてる。それが残念でなりません。実はそうでないかもしれませんよ。私が思うだけのことかもしれませんが。 例えば、このマップを見てください。最近できたマップですよ。これは大河ドラマゆかりの地マップというのであります。これは私が指摘するわけではありません。そのUさんっていう私の先輩が、これを持って来て、「大村さん、これのどこに渡辺蒿蔵の写真があるか。」って言うんですよ。「渡辺蒿蔵旧宅の写真が出とらん。そういう扱いじゃいけん。」とおっしゃるんですよ。でもその方はね、非常に、ただ言うだけじゃありませんよ。「世界遺産の認定、みんなが認めてくれたるその後に、パンフレットがきっと出るだろう。そのときは渡辺蒿蔵旧邸の写真を載せてほしい。」このような御要望があったわけであります。なかなかおっしゃることはきついんですが、立派なお話でございます。 そういうわけでありますけれども、実はね、この3月に、渡辺蒿蔵旧宅、皆さん、行ったことありますか。当然、行っていらっしゃいますよね。ところが、この3月にですよ、とうとう開館以来、1万人を数えたんですよ。この1万人という御認識をいただきたいと思うんであります。3年、開館して3年ですよ。3年で1万人。これは市長さん、多いんでしょうかね、少ないんでしょうか。御感想を承りたいと思うのであります。これは多いんですかね。 世界遺産勧告決定のアナウンス効果もあったりして、随分皆さんおっしゃってますが、各観光スポット、随分人がふえてるんですよ。あそこの有備館なんか、1,900人来たことがありますよ。いやそうじゃない、3,000人も来た。カウントできないんだそうですよ。そのぐらい人出がふえておるようであります。 木戸邸もね、1,300人来たっていうお話も聞きましたよ。ちょうど関さんのまん前でございますけれども、本当にね、すごいんですよ。ところが、渡辺蒿蔵邸はね、去年の5月の入館者数が600人あったんですよ。ことしの5月の入館者数は500人なんですよ。これをどう見るかですね。これをどう見るか。いろいろ説明はつく話でございますけれども、とりあえず、この1万人、3年間で1万人入ったということは、多いのか少ないのか、市長さんの御感想を承りたいと思います。 そしてね、渡辺蒿蔵翁は、次のように語ったと言われています。これはやっぱり、昭和15年の3月7日の、その座談会の記事項の中にあるんですよ。「私は、高杉、久坂、その他の人のようなことはできないんだ。」というんです。「しかし松陰先生が、『今後の日本は、大いに船舶、造艦の術を起こして、航海遠路の基を立てねばならぬ。』と話しておられたゆえ、船大工なら私にもできるだろうと思って、慶応3年にロンドンに行った。」と述べていらっしゃるわけであります。まことに謙遜な物言いでありますよね。まことに大きな志であったと、私は思うんであります。 そして長州より、第1回の海外留学生といたしまして、アメリカはボストンに派遣されることになりました。これはパナマ運河っていうのが、当時は通ってないんですね。だから陸路。随分御苦労があったようであります。それで、ボストンに行かれたわけであります。同行は河北義次郎、飯田吉次郎の2名でありました。横須賀から成功の船出をされたわけでありますが、やはりこれを世話をしたのは、ジャーディン・マジソン商会でありました。すごいね。ジャーディン・マジソンっていうのはすごいと思いますよ。 そして、ボストンにいる間もって書いてありますね。ボストンにいる間にもね、この蒿蔵さんっていうのはやっぱり、皇国への思いが強かった。皇国っていうのは、すめらくにですよ。すめらくに、天皇の国、皇国ですね。将来、皇国日本のゆくべき将来に関する意見をいろいろ書いて、木戸孝允に送られておるわけであります。もちろん、これ現存しておるんですよ。現存しておるわけであります。 その後、河瀬真孝の勧めで、ロンドンに行っています。ロンドンカレッジで、造船術を学ばれておるわけであります。そして明治6年に帰国されてより、一貫して工部省の技官として、明治12年、技長、技の長ね、技長、13年、工部省の権大技長として栄進をされています。明治16年、長崎造船局が設置されると、蒿蔵は局長に任命されたわけであります。 今では造船の父と言われ、造船の基礎を築いた人として、全国的に評価が高い、全国的に評価が高いのでしょうか。私は高いと思いますよ。その蒿蔵翁の旧宅が、萩に現存するわけですよ。すばらしいことじゃありませんか。そしてまた、市長の英断をもって、市長の英断と言いますよ、本当に市長の英断なのですよ。市長の英断をもって保存されているわけであります。我らにとって、こんな幸運はないなというふうに思うわけであります。 近代日本の産業遺産群として、恵美須ヶ鼻の造船所跡、反射炉、大板山たたら遺跡が脚光を浴びてる。このときに、造船の父、造船の父ですよ。造船の父、渡辺蒿蔵翁の旧邸の展示物に工夫をいたしたらどうかな。お客様の満足度を上げることを考えていきませんかということを申し上げてみたいと思うのであります。 例えば渡辺蒿蔵旧邸に、もともとあったというんですが、これ、私知りません。ただ、昔々の話で、ガイド協会の仕事をなさってた方が、私におっしゃってたことがあるんですよ。「実は、渡辺蒿蔵旧邸から、松陰先生御染筆の茶碗が出てきたんだ。蔵から出てきたんだ。」というような話を聞いたことがございまして、そういうものがあればぜひ、渡辺邸に展示をしていただきたいな。そうすると、松陰先生御染筆の茶碗ということになりますとね、1859年以前でないと、松陰先生が御染筆できないわけでありますから、非常に価値のあるものじゃないかなと、私は思うんですね。するとインターネットの方にはね、そういう記事があるらしいんですよ。ところが、学芸員の方もね、それが真実であると確信を持つまでには、まだ至ってない。だから、インターネットには、そういうことが散見されるんだけれどもと、お茶を濁したような発言をされます。ところが、あるもんでありますればね、それが仮に100万円であろうとも、ぜひ買って展示してほしいなというふうな、それが本物であるかどうかわかりませんよ。その辺を、よく勘案してどうかなと思うのであります。 そしてまた、渡辺さんがね、ボストン、ロンドンなどで勉強されていた書物なんかがあればね、ぜひ展示をしてほしいな。渡辺さんが、こんなに刻苦勉励をしたんだということを、皆さんにお話するよすがになるのではないかなというふうに思うわけであります。 次に、今回の勧告に関し、これひとつ、私の気持ちの中では、大きな問題なんですよね。韓国が強く反発しているというんですよ。つい先日も、韓国の説得を受けて、セネガルが反対に回ったと。賛成から反対に回ったというニュースが流れました。さらにこの9日ですよ。9日。ソウル発で、日韓両政府は、世界遺産登録をめぐる実務者協議の第2回会合を、ソウルでやったという記事が、日経に出ておりました。 韓国側は、日本が登録を目指す23施設のうち、7施設で植民地時代に朝鮮半島出身者が、強制徴用された歴史も反映させるべきだとの要求、討論を行ったとのことであります。この内容について、市長はその具体的な中身について、どのように承知されているかなと。もし、いろいろお聞きでありますれば、お伺いをいたしたいと思うのであります。 またね、わけても私が思い起こしますのは、2012年夏のロンドン五輪における、韓国サッカー選手による独島パフォーマンス事件というのがありました。覚えていらっしゃいます。これはね、御存じの方もいらっしゃると思いますが、ロンドン五輪では、韓国が3位決定戦で日本に勝ったんですよ。日本は1968年以来のですね、メダルチャンスを逃したんですよ。 そのときに、うれしかった韓国の選手ですね、これ、名前パク・ジョンユウ選手というのは、パク・ジョンユウ選手が興奮してね、グラウンドをいつも勝ったときに、こう走り回るじゃないですか。そのときに、たまたまその韓国の応援団、サポーターが、ある1枚の大きな紙を渡したんですよ。その紙を持って、こうグラウンドを回った。この事件であります。それにはね、何と書いてあったかと言いますと、何でしたっけ、ちょっと待ってくださいね。「独島は我らの地」って言うんですよ。「独島は我らの地」だっていうメッセージを書いたものを持って回ったわけですね。 これに対しては、当時の現代の社長がね、現代の会長かな、会長が、やっぱり五輪の一人の責任者でありまして、あれはいかんと。日本が言ったわけじゃないんですよ。現代の、韓国の現代の会長が、辞めさせろと言って、五輪憲章違反で、その選手は随分譴責を受けたようなんですよね。授賞式には出られなかった。メダルもそのときもらえなかった。 いうようなことがあったようでありますが、この件、独島は我らの地、竹島ですよね。竹島なんですよ、これは。竹島で私思い出しますのはね、私どもが子供のころですよ。昭和28年かな。昭和28年のころ、西暦で言うと1952年ぐらいのときに、李ラインという海洋主権宣言っていうのを、李承晩がやったんですよ。時の韓国大統領。李承晩がやって、越ヶ浜の人も、玉江の人も、随分と拿捕され、抑留されて、苦労したんですよ。そのときの生き残りの方が、今いらっしゃるんですよ。私は、その方にお会いして、資料ももらいました。資料ももらって、勉強させてもらいましたが、随分な御苦労がありました。そういう日韓の間には、いろんな問題があったわけですよ。国際法違反と、言葉で言えば簡単ですけども、そんなにみやすい話ではありません。そういうふうなことがございました。 それで、私が思いますのはね、やっぱりこの問題は、もっとお互いが、胸襟を開いてね、話し合いをしたらいいと思うんですよ。何かきょう、記事が出てましたよ。21日に外相会議をやるんだと。日韓で。これはとってもいいことですよね。そういう機運が少しずつ醸成されてきているのかなというふうに思いますが、よく話し合いをして、外務省にも知恵があると思いますよ。知恵があると思うんです。みんな胸襟を開いて、お話し合いをすれば、活路が見出せるかなと思うのであります。 こういうことを、つらつら思いましたね、思うんですよ。実は市長はこのたび現地に飛ぶという話を聞いております。登録の瞬間、感激の時を、市民の皆さんと一緒に共有したいというような思いから、いてもたってもおられずに行かれるんだろうと思いますね。ロビイストのような活動は、今の時期ですからできませんよね。 私は、こういう韓国の反発運動に対して、市長はどのように受けとめていらっしゃるのか、ちょっとお尋ねしたいと思うんですよ。私どもは、あるいはバイアスがかかっているかもしれませんよね。市長ならどのようにお受けとめであろうかということを伺ってみたいな。 ただ静観をするっていうのも、一つの方法ですよ。政府同士が、今話し合いをしておりますからね。でも、いろんなチャンネルがありますよね。そのチャンネルを使って、いろいろ努力をされるおつもりがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。 今回の勧告に伴う、韓国の反発ですよね。これは韓国の反日感情と言いません。反日情緒。情緒的な対応ですよね。反日感情ではないんです。反日情緒なんですよね。象徴するできごとは、随分ここのところありましたね。でもね、両国の利益のために決してよくないと私は思うのであります。 ことしはね、実に皆さん、6月22日、あと四日ですよ。あと四日で、日韓条約と一連の付属協定が締結されてから、50年になるわけであります。それぞれに感慨があるところでございましょう。 50年もたつとね、いろんなところにほころびが出てきたり、あるいはひずみが生まれたり、あるものですよね。パラダイムの変化も起きる。ここが私は強調いたしたい。例えばね、韓国の貿易総額に占める日本の割合ね、これは65年当時には、34%もあったんですよ。だから、取引の3割は日本からだったわけであります。14年には8%に激減しているんですよ。その間中国の影響力は強くなってるね。中国の影響力は強くなってるんです。 韓国の現代経済研究所の試算では、韓国の一人当たり国内総生産、いわゆるGDPと言いますが、続いて購買力平価ベースで、16年にはね、2016年、日本を抜き去るんですよ。また、渡辺蒿蔵翁について言うならば、造船大国日本というけれども、中国、韓国の力が、もう日本を凌駕してるんですよ。1985年ぐらいからじゃないでしょうか。これは、やっぱり円高の基調もあったりしてね、韓国、中国の方が随分大きいですよ。そういうことも絡めて、いろいろと考えなければならんのではないかなと、私は思うのであります。 8月の戦後ですね、戦後70年の談話、もしくはもう一つ言わしていただけますか。お許しをいただきたい。私は自民党の支持者ですよ。自民党の支持者であるけれども、安保法案についての説明にもね、不必要な挑発、緊張をもたらさないように、配慮してほしいなというふうに思うんですよ。さらには、外交折衝についてもですよ、韓国について不必要な書き込みとかね、あるいは削除は、二国間の友好を益するものではないと私は信じております。 例えば、韓国という国は、自由と民主を価値とする政体ではないというようなニュアンスをもたらして、削除してるんですよ。削除。こういう言葉は、韓国の反発はね、受けないわけはないじゃないですか。あるいは、韓国の反発を受けるように仕組んでるんかもしれませんよね。そういうことは、態度としてあまりよくないと私は思うのであります。 さらに、ごめんなさい、一つだけ言わしてください。私は、集団自衛権の問題ね。これは明確な憲法違反だと思ってるんですよ。それをやるなら、まず憲法改正してからやりなさい。これが私の信念であります。したがって、今強弁してですよ、砂川闘争なんかを持ちだして、強弁して説明されようとしてるけれども、私どもは学生のころから、その砂川闘争について、しっかり戦ってもきましたし、勉強もしてまいりました。統治行為論ということで、説明をしようとしていますが、それならばね、政治がすべてを決めていくような話であれば、民主主義って一体何だったんでしょうねと申し上げたいと思うのであります。 したがって、この問題については、私は反対しております。憲法違反であるということを、この際明確に申し上げておきたいと思います。 そこでね、今何を言ってるかね。ときどきわからなくなる。私、アホウドリですからね。阿呆ガラスっていうね。勘弁して下さいよ。 そこで、こんなことも書いてある。竹島に関する態度も、お互いがよく話し合える環境を整備していく。これは、先ほども申し上げましたが、外務省には知恵があるんですよ。随分、二、三年前にも、提案をしておりますが、韓国が飲まなかったっていう、恨みがありますけれども、外務省は知恵者がたくさんおります。何とかしてほしいなというふうに思うのであります。 お互いの信頼関係を、不断に醸成していくことは大切なんだ。キーワード。これが言いたい。これが言いたい。キーワード、何だ。寛容と忍耐ですよ。寛容と忍耐。だれの言葉ですか。佐藤栄作元総理の寛容と忍耐ですよ。これが、私は局面を開くキーワードだなというふうに思うのであります。 ただ一方的な情報とかね、あるいは忍従、悪意を込めた挑発ね。悪意を込めた挑発は、良好な関係を生みません。経済面でも軍事面でも、毅然とした態度で、温容な態度が大切だと思うんです。まさにね、97歳の渡辺翁のお写真のような、温容な態度であります。 私きょうはね、いろんなものを持って来ようと思って、全部忘れてきたんですよ。このパンフレットですら忘れてきてね、今観光の方からもらっておるわけで、アホウドリだね、こうなると。本当にアホウドリだと私は思いますよ。 そういうことを申し上げておるわけであります。 最後に、これ聞かにゃいかんよね。我が市では、韓国の蔚山と徳津面と姉妹都市提携をしていますよね。その蔚山とか徳津面からですよ、これは私が申し上げて、大変僭越ではありますが、蔚山、徳津面から、世界遺産勧告おめでとうございますというような、メッセージか何か来ておるんでございましょうか。そのことをお聞かせ願いたいと思うのであります。 また逆にね、蔚山とか徳津面に対して、萩の世界遺産についての考え方をですね、説明するっていうか、そういうことをなさった覚えはあるのかなということを申し上げたいと思います。 ここで、あれ24分っちゃ、残時間ですよね。残時間ですよね。実はね、これやろうと思ったんですよ。薩長同盟。これは議長にお願いして、割愛をさせていただきます。ええでしょうか。答えたいですか、市長。議長、ええでしょうか。うなずいていらっしゃいますから、これは割愛することにいたします。 きょうはね、とにもかくにも、渡辺翁物語をぜひしたいなと思うんで、ここに立ちました。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 野村市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 大村議員から、渡辺翁のこの旧宅の話から、渡辺翁の今までの生きざま等含めて、大いに評価すべき。こういうお話をいただきました。 昭和14年に、97歳で亡くなられまして、要するに松下村塾門下生の中で、一番、昭和の時代まで生き抜いてこられた。こういうふうな方でありますから、勢い、いろんな業績とか、いろんなこの話もあるんでありますが、どういうわけか、余り著作がない。こういうことでありまして、先ほどお話がありましたように、昭和15年に書かれた、座談のですね、そういうふうな記録しか実は余りない。 そういったことから言いますと、もう少しまとめたものをつくるべきだろうと、こういうふうに思いますが。 今お話がありましたように、近代造船家のパイオニア渡辺蒿蔵という、こういうふうな形になっていますが、長崎の造船所行きました。私ども、市民号で行ったんでありますけれども、市民号で行って、結局この長崎造船所、三菱重工になっておりますが、そこに博物館になってるんでありますけれども。その博物館の視点は、あくまでも三菱が、官営の造船所を買い取ったところからしか始まってない。渡辺翁の一言もない。そういうふうなことで、向こうに聞いて、渡辺翁のことがなぜ表示されてないかと聞きますと、調べてまいりますと。1時間も2時間もかかって、ありましたという話ぐらいで。なかなかですね、三菱の方の、歴史的な実績の中にははっきりあるわけじゃないんで、何とかあそこで、占勝閣という、ひとつの迎賓館みたいなのがありますが、そこには伊藤公初め、多くのいろんな文書や書があります。そちらに行けば何とかわかるんでありましょうが、少しこういった表現も入れてもらうのかなということも、前行ったときに、感想としてあったんであります。 しかし、渡辺邸のですね、今旧宅の方で、いろんなものがあれば、そこで展示すべきだとういう話は、基本的には賛成でありますので、できるだけあるものを、そこを渡辺家からも、随分いろんなものが寄贈されております。その中で、渡辺翁の業績につながるようなもの、わかりやすいのは、今写真等はですね、展示をしておりますが、さらにその関係深いものがあれば。49歳で、この萩の地にもう帰って、隠遁生活をされておりますので、なかなかそのあたりの事情もよくわからない面がございます。しかし、間違いなく、この当時としては、最先端のことを学び、今お話がありましたように、グラスゴー等にもですね、ジャーディン・マジソン社の、いろんな意味での世話で、このグラバーが関与した、グラバー、ガラバとおっしゃいましたが、まさにそういうふうな、当時の英国との関係、スコットランド人脈によって、いろいろ助けられた。こういうふうなことであります。 いろいろ、そのジャーディン・マジソン社については、いろんな話がありますけれども、今なおジャーディン・マジソン社っていうのは、実は世界の残る何社っていうですね、そういう世界的ないわゆる企業として、まだ残っているわけであります。大変なものでありまして、19世紀末の、あるいは中庸からですね、東洋のいろんな関係の利権と言いますか、そういったもの一手に引き受けておったのがジャーディン・マジソン。そういうことを言うと何か、長州ファイブもなかなかという話になるかもしれませんが。スコットランド人脈というのは、非常に、一たん思えば、非常に熱意を持って世話をしてくれる。こういったことであります。当時、フランスが幕府の支援をした。その反対に、ジャーディン・マジソン社を含めたイギリス、スコットランド人脈が、この長州ファイブを含めた、長州と薩摩を支えてきた。こういったことの片鱗が、いろんなことで残っているわけであります。そういうようなことを、今大村議員は、いろいろ説明されたわけであります。 そういう中で、なぜ渡辺邸、もう少しこのっていう話は、よくわかりますので、今後しっかり対応を考えていきたいと思います。 このゆかりの地マップで、渡辺翁の家の写真がないというのは、これは大河ドラマでありますから、この大河ドラマの話は、まだまだ、渡辺翁はですね、かなり若い時期の門下生でありますから、序列から言いますと、一番低いぐらいなんですね。最後まで生き抜いておられたぐらいでありますから、今後、こういうふうな形で、もし仮に産業遺産の関係でというパンフレットをつくれば、ちゃんと、もう少しはっきりとですね、明示ができると思いますので、そういうふうに考えていきたいと思います。 今いろんな形でお尋ねをいただきましたが、一つはそういうふうな渡辺蒿蔵の業績について、わかるものをぜひ旧宅にということであります。それは心得て対応していきたいと思います。 そしてまた、いろんな形でお話がありました。ICOMOSの勧告が出て以降、出る前からそうなんでありますが、韓国からは異論ありという、非常に強い反発がございます。 これはですね、私どもとしましては、いろんなことの話がありますけれども、とにかく今回の遺産、ヘリテージとして今私どもが位置づけてますのは、明治時代という、かぎ括弧をつけてるわけでありまして、明治時代の遺産、したがって、1850年代から1910年代、こういうふうに限定をしてるわけであります。 今例えば、三菱造船所の、例えば造船ドックとか、あるいはクレーンですね。クレーンは今なお使われてるんです。100年以上使われている。そういったものを、ヘリテージとして残しているわけでありますから、別に会社をどうのこうという話じゃないんでありますから、そこはあくまでも第二次大戦中のいろんな問題と、こういった明治時代の文化遺産、ヘリテージを混同することはいかがか。純然たる一つの歴史的な、文化的な遺産としてのものに、余り政治の議論を持ち込まないでほしい。こういう言い方をしております。 とにかく、今いろんな形で、話し合いが行われておりますが、これがなかなか足して二で割るような話にはいかないわけでありますので、なかなか難しい面もあるかもしれませんが。とにかく、この22日が、日韓の正常化しまして、ちょうど50年の歳月が流れていきます。 私どもは、そういう中で、先ほど御指摘がありましたが、蔚山とは昭和43年に、実は姉妹都市になりました。日韓姉妹都市第1号であります。しかし、最近そういったいろんな交流の場で、そういうふうな政治の議論は余りしておりません。したがって、この世界遺産の話についても、話題になったこともないわけであります。しかし先般、日韓親善協会の会合がありましたときには、世界遺産についてはそのような事情であるから、ぜひ御賛同いただきたい、こういう話はしておいたところであります。 今、例えばロビー活動云々ということで、お話がありました。私どもも、表立って言える話はありませんが、いろんな形で、21のいろんなユネスコの大使には、いろんな形で、お話を申し上げているところであります。皆それぞれ、今お話になりました、大使のクラスについても、大体この萩の事情も十分お話をしてきましたし、いろんな形で御賛同賜るように、いろんな運動もしてきたつもりであります。 全体では、23遺産でありますが、その中で、そういうふうに第二次大戦中のかかわり合いがあるものがある。こういう話でありますが、そしてそのものを除外するとか、そういったことはなかなか、ICOMOS、そういった勧告をされております。一たん、そういったもので、世界遺産登録の勧告をされている、そういったものを一つ除外するっていうことは、シリアルノミネーションの場合は、全体のストーリーが壊れてしまうわけでありますから、なかなか難しいわけであります。 いずれにいたしましても、ぜひとも、今からいろんな形で、話し合いも行われるかもしれませんが、この23遺産が、しっかり当初のICOMOSの勧告どおり、登載されることを期待をしているところであります。 万般につきまして、いろいろ動きはございます。今からどういうふうに行われるかっていうのは、7月2日、もしくは3日に、世界委員会が開かれまして、21カ国のユネスコの大使、これは本当に、各国、むしろ発展途上国の国々が多いんでありますが、それぞれ、いろんな形で、議論が行われるかと思います。 そして、今までICOMOSの勧告が覆る、こういったことはほとんどない。かつて、イスラエルとアラブの関係の、ちょうど戦争って言いますか、争いがあったときに、それがたった唯一の例外であります。ICOMOSの勧告を壊してしまう。そういうユネスコの、今までの長い伝統が壊れてしまう。こういったこともございます。 一方の日韓の話。これは70周年のひとつの問題として、しっかりまた我が国政府で対応を考えてほしい。こういうふうに思うわけであります。 今回のヘリテージの問題は、これはあくまでも、そういうふうな文化財としての話。それでありますから、いろんな意味で、ヘリテージの世界、こういったものを議論として、途切れることはなかなか難しいんではないか。こういったことをとおしているところであります。 ぜひ、いろんな意味で御支援を賜りますように、よろしくお願いいたします。 ○議長(横山秀二君) 大村議員。 ◆14番(大村赳夫君) 思わず時間が残りました。市長に割愛してもらったのかなというふうな思いでありますけれども。 一つね、渡辺蒿蔵さんがスポイルされてるっていうわけをお話しましょうよ。これは私が思うんですよ。私が思うんだから、案外当たってないかもしれません。 例えばね、慶応4年ですよ。慶応4年かな。戊辰戦争のさなか、明治元年ですよ。明治元年に、長崎の造船局は、実は長崎製鉄所と言ってたんですね。その製鉄所の責任者、だれだったと思います。長崎製鉄所の責任者は、井上馨なんですよ。井上馨なんです。したがってね、当時の長崎府知事って言いますか、知事はだれだったと思います。あの七卿落ちの澤宣嘉なんですよ。こういった事情もありまして、随分偉い人が上にいるわけなんですよ。 それで、もう一つ私が思いますのは、あそこに平戸出身のね、随分すばらしい人物でありますが、本木昌造っていう人がいたんですよ。長崎製鉄所の責任者としていたわけなんです。製鉄所というけれども、実態は造船所なんですよ。製鉄所というけれども、実態は造船所。それが明治16年に局長になるんだけれども、それまで綿々として続いてきたところなんですよ。そういうこともありまして、この渡辺蒿蔵さんは、影が薄いような存在であったのかなというふうに思うのでありますが、なかなか功績はすばらしいものがあるんですよ。 例えば、鉄道の父は井上勝ですよね。工業の父は山尾庸三なんですよ。造船の父は渡辺蒿蔵なんですよ。こういうふうな切り口で、ぜひ、渡辺蒿蔵さんを盛り上げていってほしいな。この世界遺産のときに鑑みね、絶好のチャンスだなと思うんですよ。 この前博物館で、何か世界遺産の関係の協議はあったようでありますが、もうどのぐらいなりますか。もう少し前ですね。市長が訓令されたというんですよ。世界遺産の関係で、松下村塾がなぜ産業遺産のスポットになってるか。このことについて、学芸員の方に督励をして、一生懸命勉強してほしいということをおっしゃったんだそうですよ。 私はね、正木退蔵もすばらしいと思いますよ。松下村塾生ですよね。正木退蔵は、東京工業大学をつくった人ですよ。その前身の東京職工学校っていうのは、正木退蔵がつくったんですよ。 そういうことも、いろいろございまして、この昭和15年の3月7日のその座談会の記事を、蒿蔵さんがね、「わしは高杉や、あるいは久坂のような、大それたことはできないんだ。」というふうに述懐されて、「大工の仕事、船大工なら何とかできるだろう。吉田松陰先生が、私に教えてくださった。これからは造艦の時代だ、船舶の時代だ。」それをね、生かして、彼は本当に努力されたんだろうと思います。いろいろ本の中に、彼の生きざまが出ておりますね。私はすばらしい人間だと思いますよ。すばらしい人間をぜひですね、いま一度、皆さんに御認識をいただきたいと思うのであります。 実はね、もう少し時間がありますから、私の感想を言いますよ。 この、何ですか、渡辺蒿蔵さんのことはね、市長、随分頑張ってくださって、あそこ、1億5,000万かけて修復したんでありますが、当時はね、やっかいなものを背負ったなとお考えであったかもしれないんですよ。しかしね、今この時点に立ってみると、ひょうたんから駒っていうかな、世界遺産のことが話題になるにつけ、いや市長は先見の明があったなというふうに私は思うんですよ。皆さんもそうだろうと思いますよ。みんな、渡辺蒿蔵宅を、荷物のように考えていらっしゃったかもしれない。でも、世界遺産の関係で、脚光を浴びる施設になったな。市長が先見の明があった。いうようなことを強調しておきたいと思います。 市長の感想を承りたいと思います。 ○議長(横山秀二君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 先ほど答弁の中で、とにかく1万人、来訪者が来たことについての感想はどうかと、こういう話もありました。それについて、ちょっとお答えいたしますが。 とにかく今おっしゃるように、渡辺蒿蔵っていうのは、意外とこの萩でも、そして造船界でも、いろんな意味で、もう世代が変わってしまったっていうこともありますが、実は名前が残ってないんであります。 今おっしゃったように、正木退蔵、これは東京工大の初代の校長、こういうふうになっておりますから、まあ立派なですね、写真が、東京工大には残っておりますが。渡辺蒿蔵は先ほど言いましたように、造船所所長でありますが、後を継いだ三菱の方でですね、兵部って言いますか、あくまでも俺たちがやったんだっていうですね、弥太郎の写真がどんとありまして、あとは何にもないんですね。 それはむしろ、萩で評価をしないと、だれも評価をしてくれる人はない。こういうふうな見方もありましょうし、少し、いろんな意味で、今おっしゃった、昭和15年の渡辺翁を語るという、これはまさにコピーでありますが、この程度しか今ないんですね。今からもう少し、いろんな意味で、当時のボストンや、あるいはロンドンのいろんな関係の資料、こういったものも集めることは可能でありますし、当時のロンドンでの勉学の様子、そしてまたグラスゴー近くのですね、グラバーの屋敷があります。恐らくそこにでも、ずっと滞在したこともあると思います。いろんな記録が、イギリスでは残っておりますので、そういうようなことも含めて、少し、余り学芸員に喜ばれませんけれども、しっかり考えていこうと思います。 渡辺蒿蔵の今の旧宅の話は、まさにこの建物としても意義がある。要するに、あの明治の時代にですね、帰ってきて、49歳でありますから。そのときに、かなりお金をかけて、立派な屋敷をつくった。その建物としての文化財としての価値も、もちろんありますし、渡辺蒿蔵という、それが引退して、そこに住んだっていうですね、そしていろいろ、お茶や、いろんな芸事も含めてですね、大変萩の社会にも貢献をした。こういうような話であります。 とにかく、松下村塾最後の生き残りでありますから、松下村塾がどのような形で開かれておったか。あのお兄さんか、だれかが絵がうまくて、それに絵を描かせたのが、松下村塾の風景。松下村塾は、実はこういうふうな形で、教室になってない、机の並び方はゼミナール方式だったとわかったのは、渡辺蒿蔵の絵図が残っていたからなんですから、そういった観点から見ましても、なかなか功績大である。こういう話であります。今少し、渡辺蒿蔵については、しっかり学んでみよう。こういったことで、そういった成果があれば、またいろんな形で御連絡をさせていただきたいと思います。 とにかく、まだまだ不明な点がたくさんあります。渡辺家からは、いろんな文章等、いろんな関係のものは、実は御寄贈いただいてますんで、その関係で随分、実は博物館の方は助かっております。そういった観点も含めまして、少し今から研究を重ねていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(横山秀二君) 大村議員の質問は終わりました。 以上で、本日の一般質問は終了いたしました。 これをもちまして、本日の日程はすべて終了いたしました。 あす19日金曜日も午前10時から会議を開き、一般質問を予定しておりますので定刻までに御参集願います。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 4時30分散会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成27年6月18日   萩市議会議 長  横 山 秀 二       議 員  中 野   伸       議 員  松 尾 義 人...